行知学園は、PRIZMAと共同で実施した「外国人との日本語の会話」に関する調査結果を、2024年11月28日に発表した。調査は、2024年11月15日〜16日の期間、外国人の同僚・上司と働いていると回答したモニター712人を対象にインターネットにて実施したもの。
人材不足の中で外国人の雇用の重要度を尋ねたところ、約9割が「とても/やや思う」(87.5%)と回答した。また、一緒に働いている外国人の国籍・地域を尋ねると、「中国」(35.7%)が最も多く、次いで「ベトナム」(28.2%)、「韓国」(24.2%)と続いた。
主観的に日本語は難しいと思うか(自身が母国語として使う場合と、外国人が日本語を話す場合、両方の観点で)と尋ねたところ、約8割が「とても/やや思う」(80.9%)と回答。
また、社内で使用している言語に対し、「日本語」(43.1%)が最も多く、次いで「日本語と英語を交えながら」(41.4%)と続いた。
外国人から日本語について質問を受けたとき、自信をもって答えられていると思うかと尋ねたところ、7割が「やや/とても思う」(70.0%)と回答した。
外国人と日本語で会話する場合、難しさを感じる場面を尋ねると「難しいと感じたことはない」は4.8%にとどまる結果に。最多回答は「わかりやすい言葉や表現が思い浮かばないとき」(56.0%)、次いで「日本語が伝わらないとき」(40.6%)、「正しい日本語がわからないとき」(24.0%)と続き、日本語で会話するときにさまざまな困難を抱えていることがわかった。
外国人向けに社内研修として、日本語の研修は必要だと思うかと尋ねると、「必要で、研修内容は不十分だと思う」(40.6%)が最も多かった。次いで、「必要だが、現在研修は行われていない」(27.3%)、「必要で、研修内容も十分だと思う」(17.1%)と続いた。
また、日本語の研修について希望する内容を尋ねたところ、最も多かったのは「会話力」(50.0%)だった。次いで、「ビジネス用語」(34.4%)、「敬語・丁寧語」(30.3%)と続いた。