大正製薬は11月20日、「かぜ薬を飲み始めるタイミング」についての調査結果を発表した。調査は2024年9月27日~10月2日、20~69歳の男女2,983人を対象に。2024年9月27日~9月28日、20~69歳の男女3,613人を対象に、それぞれインターネットで行われた。
かぜ薬を飲み始めるタイミングについて
直近1年間でかぜをひいて市販のかぜ薬を飲んだ人のうち、かぜ薬を飲もうと思ったのは「のどの痛み、はれ」が出てからだと回答した人が最も多いという結果になった。続いて多かったのは「発熱」、「鼻みず、鼻づまり、くしゃみ」だった。
いつからケアを始めればいいの?「かぜのひき始め」とは?
「発熱」してから対処を始める人は、「"のどの痛み"程度でかぜ薬を飲み始めるのは早いのでは?」と思うかもしれない。
かぜの原因の大半はウイルスによるもの。かぜの症状は、ウイルスが体内に侵入することをきっかけに起こる炎症によって現れる。炎症が広がると、のどの痛みや鼻みず等の症状が現れる。さらに、脳に炎症が伝わると発熱などの全身症状に繋がってしまうという。かぜの進行を抑えるためにも、ウイルスが体内で活動を始めた「かぜのひき始め」の段階からケアすることが大切だという。
みんなが思う"かぜのひき始め"は?
かぜの代表的な症状として「のどの痛み」、「発熱」、「鼻みず・鼻づまり」がるが、"かぜ"と一言で言ってもその症状は多岐にわたる。実は以下の症状がある場合も、かぜをひき始めている可能性があるという。
悪寒がする
かぜをひいて体温が段々と上がっていくとき、皮膚の血管が収縮することで皮膚温度が低下し、寒気を感じることがある。気温はあまり変わっていないのに急に寒気を感じたときは、発熱が起きていないか体温計などで確認を。
筋肉痛
炎症の際に免疫細胞から分泌される物質の中には、痛みを引き起こすものがある。この物質の働きによって筋肉に痛みを感じることも。激しい運動をしていないのに筋肉痛がある場合は注意したい。
口腔内の発疹
夏のかぜに多いヘルパンギーナや手足口病では、口腔内に発疹ができることがある。2024年は夏が終わっても手足口病の流行が続いているため、口腔内の発疹にも気をつけたい。
調査の中では「かぜのひき始め」と感じる症状として、「リンパが腫れてきたとき」(50代女性)、「口内炎ができたときは、かぜをひく」(40代男性)、「 鼻の奥の方に痛みなどの違和感を覚えたとき」(40代男性)、「胃の調子悪いなと思ったとき(胃がムカムカする感じ)」(50代女性)といった回答も寄せられた。