他球団が欲しがる!? プロ野球、2024年オフに戦力外通告を受けた元主力…

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 オフシーズンに突入した2024年のプロ野球。今年も多くの選手が戦力外通告を受け、野球人生の岐路に立たされている。中には他球団で復活する可能性がある主力クラスもおり、今後の動向から目が離せない状態だ。今回は、今オフに戦力外通告を受けた主力選手を紹介する。

 

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三好大倫

投打:左投左打

身長/体重:179cm/83kg

生年月日:1997年9月28日

経歴:三本松高 - JFE西日本

ドラフト:2020年ドラフト6位

 

 今季開幕スタメンを飾ったにもかかわらず、オフに戦力外となった選手が中日ドラゴンズの三好大倫である。

 

 三本松高校では、投打ともに高いスキルを発揮。最速144キロのストレートに、高校通算26本塁打の打撃力が注目を集めた。

 

 

 社会人野球のJFE西日本では投手として活躍するも、2019年から外野手に転向。持ち前の打撃センスで存在感を発揮し、即戦力との評価を受けて中日に入団した。

 

 プロ1年目はファームで89試合に出場すると、打率.208、10盗塁の成績をマーク。翌年以降の成長につながるシーズンを過ごした。

 

 今季の開幕戦では「1番・中堅」としてスタメン出場も、シーズン中盤以降は打撃不振に陥り二軍降格。最終的に37試合の出場で打率.220に終わった。

 

 開幕スタメンを飾ったシーズンに戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトを受験。必死のアピールを続けたが、吉報は届くのだろうか。

楠本泰史

投打:右投左打

身長/体重:180cm/85kg

生年月日:1995年7月7日

経歴:花咲徳栄高 - 東北福祉大

ドラフト:2017年ドラフト8位

 

 今季まで横浜DeNAベイスターズに所属していた楠本泰史。来季に向ける気持ちは強いものがあるだろう。

 

 花咲徳栄高校では、高校3年春に選抜甲子園の舞台を経験。卒業後は東北福祉大学に進み、リーグ戦MVPを複数回獲得。日米大学選手権にも出場した。

 

 

 2017年ドラフト会議では、指名された支配下契約選手82人のうち、81番目となる8位指名でDeNAに入団した。

 

 入団後は結果を残せないシーズンが続いたが、2022年にブレイク。自己最多の94試合に出場すると、打率.252、6本塁打、26打点をマークした。

 

 レギュラー奪取を期待された昨季だったが、94試合の出場で打率.191と苦しむと、今季も調子が上がらず、18試合の出場にとどまった。

 

 今オフには戦力外通告を受けたが、今月17日に阪神タイガースが獲得を発表。新天地で迎える2025年シーズン、捲土重来を期したいところだ。

髙橋優貴

投打:左投左打

身長/体重:178cm/82kg

生年月日:1997年2月1日

経歴:東海大菅生高 - 八戸学院大

ドラフト:2018年ドラフト1位

 

 読売ジャイアンツでは2桁勝利を記録した実績もある髙橋優貴。エース候補と期待されたが、今季は一軍登板なしに終わった。

 

 八戸学院大学では、リーグ新記録となる通算301奪三振を記録、世代トップクラスのサウスポーと高く評価され、2018年ドラフト会議で巨人からドラフト1位指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーから18試合に登板し、5勝7敗、防御率3.19の数字。2021年は惜しくも規定投球回に届かなかったものの、11勝9敗、防御率3.39の好成績を残した。

 

 さらなる成績向上が期待された中、翌2022年は10試合の登板で1勝5敗と低迷。故障の影響も重なり、同年オフに育成契約となった。

 

 昨季はファームで好投し、支配下復帰を果たしたが、一軍では6試合の登板で勝ち星なしに終わった。

 

 今季は三軍戦が主戦場となり、二軍でもわずか2試合の登板に。一軍登板は果たせず、オフに戦力外通告を受けた。

 

 現時点で去就は不明だが、2桁勝利を記録した実績を持つ左腕だけに、他球団からのオファーも十分に考えられるだろう。

大和

投打:右投右打

身長/体重:177cm/77kg

生年月日:1987年11月5日

経歴:樟南高

ドラフト:2005年高校生ドラフト4巡目

 

 現時点では今後の去就が明らかになっていない大和。今後の動向が注目される選手の1人だ。

 

 樟南高校時代から守備力を買われ、2005年ドラフト4巡目で阪神タイガースに入団。ファームで経験を重ねると、2012年から一軍での出場機会が増加。同年は規定打席未満ながら、打率.257をマークした。

 

 

 翌年には自身初の規定打席に到達し、打率.273、19盗塁をマーク。その後も攻守に渡って存在感を示した。

 

 2017年オフにFA権を行使し、横浜DeNAベイスターズへ移籍。勝負強いバッティングと堅実な守備で、変わらぬ存在感を発揮した。

 

 近年はスタメン出場こそ減少していたが、代打で好成績を残すなど、要所で欠かせない存在だった。

 

 しかし、42試合の出場にとどまった今季、戦力外通告を言い渡された。実績十分なベテランだけに、他球団が獲得に乗り出す可能性も大いにあるだろう。

加治屋蓮

投打:右投右打

身長/体重:185cm/90kg

生年月日:1991年11月25日

経歴:宮崎・福島高 - JR九州

ドラフト:2013年ドラフト1位

 

 プロ通算222試合登板の実績がある加治屋蓮も、今季戦力外通告を受けた1人だ。

 

 福島高校からJR九州に入社。最速152キロを誇る速球派投手として名を馳せると、2013年ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けた。

 

 

 プロ入り後はしばらくファームを主戦場としていたが、2018年に大ブレイク。同年は72試合に登板し、35ホールドポイント(4勝31ホールド)、防御率3.38と好成績を収めた。

 

 しかし、翌年以降は故障の影響で登板機会が減少。2020年はわずか6試合の登板にとどまり、オフに戦力外通告を受けた。

 

 2021年からは阪神タイガースの一員に。リーグ優勝・日本一を成し遂げた昨季は、51試合の登板で17ホールドポイント(1勝16ホールド)、防御率2.56の好成績をマークするなど、見事な復活を遂げた。

 

 しかし、今季はファームで防御率0点台の成績を収めながら、13試合の一軍登板にとどまり、まさかの戦力外通告を受けた。

 

 去就が注目される中、東北楽天ゴールデンイーグルスが獲得を発表。かつてプレーしたパ・リーグの舞台に戻り、再び一軍マウンドで躍動出来るか、期待が高まっている。

岡田明丈

投打:右投左打

身長/体重:184cm/96kg

生年月日:1993年10月18日

経歴:大商大高 - 大阪商業大

ドラフト:2015年ドラフト1位

 

 2019年を最後に、一軍での勝ち星がなかった岡田明丈も、今シーズンに戦力外通告を受けた。

 

 大阪商業大学では、リーグ戦で最優秀投手賞を獲得する選手に成長。2015年ドラフト1位で広島東洋カープへ入団した。

 

 

 プロ1年目から先発ローテーション入りを果たし、4勝を記録。同年の日本シリーズでも先発マウンドに上がった。

 

 翌2017年にも先発陣の一角として躍動。12勝5敗、防御率4.00をマークし、広島のリーグ連覇に大きく貢献した。

 

 しかし、2018年は8勝をマークしたものの、防御率5.09と精彩を欠くと、2019年以降は制球難に悩まされ、登板機会が減少した。

 

 2021年にはトミー・ジョン手術を受け、2023年オフに育成契約へ移行。今季はファームで好成績を残し、7月に支配下復帰を果たしたが、一軍復帰は叶わなかった。

 

 その後、オフに戦力外通告を受けた岡田。12球団合同トライアウトでは貫禄の投球を披露したが、獲得球団が現れるか、注目が集まっている。

 

 

【了】