福岡市交通局は15日、地下鉄空港線・箱崎線の新型車両4000系について、運行開始日を11月29日に決定したと発表した。姪浜駅を15時0分に発車する福岡空港行が一番列車となる。
新型車両4000系は、地下鉄空港線・箱崎線で活躍する既存車両1000N系の老朽化に伴う更新を目的に開発され、川崎車両により1000N系と同数の計108両(6両編成×18編成)を製造予定。今春、第1編成が車両基地へ搬入され、秋頃の運行開始をめざして準備が進められてきた。11月29日のデビュー後も4000系を順次導入し、2027年度までに全18編成を更新する計画としている。
4000系の外観は既存の1000N系・2000N系で採用されたブルーのラインを継承しつつ、車体側面の窓周りに「空の玄関口」福岡空港と希望の未来をイメージしたスカイブルーを新たに配置した。
車内は1人あたりの座席幅を480mmとし、袖仕切りや荷棚、貫通扉にガラスを使用することで、明るく広がりのある空間に。6号車(福岡空港方先頭車)の乗務員室側にフリースペースを設け、海側に大型の窓と2方向から座れる座席、山側に大型の手荷物スペースと袖仕切り越しにキャリーバッグを支えた状態で利用できる座席を設置している。
運転台はアナログの計器類を可能な限り電子化し、モニタ装置に集約。同期リラクタンスモータを採用するなど、最先端の省エネ性能を発揮できるよう製作されたという。
新型車両4000系の車両諸元
- 型式 : 4100 / 4200 / 4300 / 4400 / 4500 / 4600
- 車種 : Mc1 / M2 / M3 / M4 /M5 / Mc6
- 自重 : 33.3トン / 33.3トン / 31.5トン / 31.6トン / 33.4トン / 33.4トン
- 定員 : 134人 / 145人 / 145人 / 145人 / 145人 / 135人
- 最大長 : 先頭車20,435mm / 中間車20,000mm
- 最大幅 : 2,800mm
- 最大高 : 3,605mm / 4,135mm / 3,605mm / 3,605mm / 4,135mm / 3,605mm
- 最高速度 : 110km/h
- 加速度 : 3.5km/h/s(最大)
- 減速度 : 3.5km/h/s(常用)・4.0km/h/s(非常用)
- 制御方式 : VVVFインバーター制御
- ブレーキ方式 : 回生ブレーキ併用電気演算形電気指令式直通ブレーキ、保安ブレーキ
- 列車保安方式 : ATC、ATO、IR、ATS-SK2
- 保有車両数 : 18両(2024年度末時点)
(福岡市地下鉄サイト内「車両情報 4000系」をもとに作成)