元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏が10月22日、YouTubeチャンネル『谷繁ベースボールチャンネル』で公開された動画「【総括】最後まで見逃せなかった優勝争い…セ・リーグを総括します。」に出演。広島が9月に大失速した理由を解説した。

谷繁元信氏

広島が9月に大失速した理由

8月を15勝9敗で終えるなど、6年ぶりの優勝への期待を胸に9月戦線に臨むも、セ・リーグ最多タイとなる20敗を記録した広島。優勝争いから一転、Aクラス争いを演じたのちに10月2日に神宮で行われたヤクルト戦に3-5で敗戦し、CS進出の可能性が完全消滅した。

この出来事について、中川絵美里が「ベイスターズとカープも本当、最後の最後でっていう」と話を振ると、谷繁氏は「ていうかカープがもう本当ね、これこそ気の毒だよね」「いやまさかでしょ」と苦笑いを浮かべ、「史上初だから。9月突入時点で首位がBクラス」「俺も20数年プロ野球生活やったけど、初めて見たね」と振り返る。

続けて、大失速の要因を聞かれると、谷繁氏は「まずはピッチャーだと思う」と即答しつつ、「あの先発の3本柱、4本柱がいっぺんにみんな状態が悪くなったっていう。珍しいよ」とコメント。「必死こいて取った1点2点を、なんとか投手陣で守りにいく(スタイルだった)。先発もそうだったし、後ろも同じようにみんなダメになったのよ。なかなかないって」と指摘した。

また、助っ人外国人に話が及ぶと、谷繁氏は「もう全然でしょう」とピシャリと言い放ちながら、「ある程度先を見た時に、どっかでチームとして助っ人の補強っていうのも必要だったのかなとは思うけど、もともと広島の戦略方針的に、そういうことをやらないチームなんでね」とも解説していた。

【編集部MEMO】
横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ などで活躍した谷繁元信氏。2014年シーズンより中日ドラゴンズ選手兼任監督、2016年シーズンは専任監督を務めた。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞6回、最優秀バッテリー賞4回といった受賞歴のほか、27年連続本塁打および捕手としての試合出場のギネス世界記録、通算3021試合出場の日本プロ野球(NPB)記録なども持つ。