俳優の菅田将暉が2日、都内で行われた第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門公式上映の舞台挨拶に登壇。招待作品に選出された主演映画『サンセット・サンライズ』の撮影秘話を明かした。
劇中の料理で“一番おいしかったもの”とは
来年1月17日に全国公開される本作は、楡周平氏の同名小説を映画化したヒューマン・コメディ作品。都会から“お試し移住”した釣り好きのサラリーマン・西尾晋作(菅田)と、宮城県・南三陸で生きる地元住民たちとの交流、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描く。脚本は宮藤官九郎、『あゝ、荒野』『正欲』などの岸善幸監督がメガホンを取る。
同映画祭に初登壇した菅田は、「こうやって舞台挨拶ができてうれしい」と感激。観客から「劇中で食べた料理の中で、何が一番おいしかったか?」と問われると、「撮影中に、実は7キロぐらい太ったんです(笑)。食べ過ぎてしまうぐらい本当においしかった」とぶっちゃけつつ、「一番おいしかったものは難しいですけど……。印象に残っているのはハモニカ焼きです」と答えた。
また、「タコとの格闘はどのぐらい大変だったか?」という質問に、「タコは大変でしたね。やっぱり生き物ですし、言うこと聞いてくれるわけでもないし、何回もできないので……」と苦労を吐露。「遠くから、監督の笑い声だけが聞こえてきて。終わりが見えなかったんですが、とりあえず一生懸命頑張ってやりました」と続けると、岸監督は、「泣きながら見てました(笑)」と振り返っていた。
演じた晋作は、“釣り好き”という役どころだったが、「初めてちゃんと釣りをやった」と明かした菅田。撮休の日も、スタッフと一緒に釣りを楽しんでいたそうで、「絶対ハマるってわかるんで。ハマったら時間がいくらあっても足りないというか、一瞬で人生終わるって思った」と語り、「(ハマるのは)さばく方だけにしました。本当は自分で釣ってやりたいんですけど、1日2日あっという間に終わっちゃうんで」と話していた。
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