Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と」は、「英語への苦手意識に関する調査」の結果を10月31日に発表。同調査は2024年9月20~27日の期間、関東在住のZ世代(20~27歳)で、母国語が英語以外の男女1,254名を対象にインターネットで実施した。
英語に対して苦手意識があるかを聞いたところ、「とてもある」と答えたのが38.1%、「どちらかといえばある」と答えたのは31.7%で、合わせると69.8%もの人が英語に対する苦手意識を持っていることがわかった。
4技能である「スピーキング(話す)」「リスニング(聞く)」「ライティング(書く)」「リーディング(読む)」のうち、特に苦手意識があるものを質問したところ、過半数に当たる53.2%もの人が「スピーキング」と回答。
2番目に多かった「リスニング」と比較しても30%もの差があり、圧倒的に英語を話すことを苦手としている人が多かった。また、その中で一番伸ばしたいスキルを聞いたところ、同じく「スピーキング」が圧倒的に多く56.0%という結果に。
「スピーキング」に苦手意識があると答えた474人に、これまで英語の授業や英会話教室などを除いて、外国人と英語で会話したことがあるかを聞いたところ、「ある」と答えた人は41.4%となった。
スピーキングが苦手で、これまで外国人と英語で会話をしたことがあると答えた196人を対象に、英語を話して嫌な思いや残念な思いをした経験があるかを聞いたところ、半数を超える55.6%が「ある」と回答。
前の質問で「ある」と答えた人に、具体的なエピソードを聞いたところ「自分の言いたいことが伝わらなかった」「教師にバカにされた態度をとられた」など、伝わらないことで残念な思いをした人だけではなく、不機嫌な態度をとられたり、からかわれたりしたという経験が多く挙がった。こうした経験がスピーキングに対する苦手意識を助長している可能性もあるという。
「スピーキング」に苦手意識があると答えた474人を対象に、具体的にどんなことに怖さや恥ずかしさ、不安などを感じるのか聞いたところ、最も多かったのは「単語が出てこない」(61.2%)という回答となった。
2番目に多かったのは「相手の英語が聞き取れない」で42.4%。また、「英語を話していると緊張する」(24.5%)「英語を話している自分が恥ずかしい」(16.0%)と、スキルではなく心持ちに関する部分での不安も見られた。
そのほか、「英語を話す」ということから連想される「発音の正しさ」(39.9%)や「文法の正しさ」(29.7%)も多い結果となった。