JR西日本は28日、通学定期乗車券をよりスムーズに購入できるサービスを12月1日購入分から開始すると発表した。これにより、進級後に継続購入する場合の通学証明書等の確認が不要となる。
これまで、年度をまたがって通学定期券の更新を行う場合、学生証等の提示による在学確認を実施していた。12月1日以降は、新規で通学定期券を購入する際、卒業予定年月日が証明された通学証明書等を準備することで、係員が在学期間をあらかじめ設定し、進級時の学生証等の確認を省略する。これにより、卒業まで「みどりの券売機」等で通学定期券を購入できるようになる。
JR西日本が発売する磁気定期乗車券や「ICOCA定期乗車券」をサービス対象とするほか、JR西日本が発売する他の鉄道会社線との連絡定期券、「通学用新幹線定期 FREX・パル」「特急用定期券パスカル通学(大学生)用」も対象とする。
なお、「モバイルICOCA 通学定期券(大学生用)」において、今回導入するサービスの取扱いを4月1日から開始している。2025年春に販売開始する「モバイルICOCA 通学定期券(中学生・高校生用)」は、初めから今回導入するサービスの対象となる。
このサービス導入後、入学時および通学定期券を新規購入する場合はこれまでと同様、卒業予定年月日が証明され、購入時に有効な通学証明書等を用意した上で、定期券ウェブ申込みサービス「マイ・テイキ」をはじめ、「みどりの窓口」「みどりの券売機プラス」で購入(「みどりの券売機プラス」はオペレーター対応時に限定)する必要がある。
同一学年内に継続購入する場合も、これまでと同様に「みどりの券売機」等で購入できる。進級後に継続購入する場合、通学証明書等の確認が不要となり、卒業まで「みどりの券売機」等で通学定期券を購入できるようになる。