「東京ドラマアウォード2024」の受賞作品・受賞者が28日に発表され、主演男優賞は草なぎ剛、主演女優賞は石橋静河、助演男優賞は若葉竜也、助演女優賞は内田有紀が受賞した。

  • 草なぎ剛

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東京ドラマアウォードは、作品の質の高さだけではなく、“市場性”、“商業性”にスポットをあて、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰する賞。

草なぎは、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK)での演技が評価され主演男優賞を受賞。耳が聞こえない両親をもつコーダ(Children of Deaf Adultsの略)で、手話通訳士として働き出す主人公・荒井尚人を演じ、手話に挑戦した。

石橋は、生活の苦しさから、高額な謝礼と引き換えに代理出産を引き受ける29歳のリキこと大石理紀を演じた『燕は戻ってこない』(NHK)での演技が評価され、主演女優賞を受賞した。

若葉は、“記憶障害の脳外科医”という主人公が目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ)での演技が評価され、助演男優賞を受賞。杉咲花演じる主人公・川内ミヤビの婚約者・三瓶友治役を務めた。

助演女優賞の内田は、石橋と同じく『燕は戻ってこない』(NHK)での演技が評価され受賞。元トップバレエダンサーで自らの遺伝子を継ぐ子を望む草桶基(稲垣吾郎)の妻で、不妊治療をあきらめた草桶悠子(内田有紀)を演じた。

また、脚本賞は『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)の宮藤官九郎氏、演出賞も同ドラマの金子文紀氏が受賞。阿部サダヲ演じる主人公・小川市郎が1986年から2024年の現代へタイムスリップし、昭和のダメおやじの“不適切”発言が令和の停滞した空気をかき回す物語は、SNSでも大いに話題を呼んだ。

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「東京ドラマアウォード2024」受賞作品・受賞者

■作品賞〈連続ドラマ部門〉
グランプリ 『VIVANT』(TBSテレビ)
優秀賞 『舟を編む ~私、辞書つくります~』(NHK)
優秀賞 『燕は戻ってこない』(NHK)
優秀賞 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)
優秀賞 『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ)

■作品賞〈単発ドラマ部門〉
グランプリ 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK)
優秀賞 『未解決事件 File.10 下山事件』(NHK)
優秀賞 『侵入者たちの晩餐』(日本テレビ)
優秀賞 『ブラック・ジャック』(テレビ朝日)
優秀賞 『生きとし生けるもの』(テレビ東京)
優秀賞 『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』(フジテレビ)

■ローカル・ドラマ賞
『京都のお引越し』(朝日放送テレビ)
『琉球歴史ドラマ 阿麻和利 THE LAST HERO』(琉球放送)

■個人賞
主演男優賞 草なぎ剛 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK)
主演女優賞 石橋静河 『燕は戻ってこない』(NHK)
助演男優賞 若葉竜也 『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ)
助演女優賞 内田有紀 『燕は戻ってこない』(NHK)
脚本賞 宮藤官九郎 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)
演出賞 金子文紀 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)

■主題歌賞
Creepy Nuts「二度寝」 『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)主題歌

■特別賞
山田太一(脚本家)