ジャイアンツの“熱意”は…巨人、ドラフト1位指名を公言した歴代選手6人。ド…

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 「2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が、10月24日に開催。今年のドラフト会議ではわずか1球団のみだったが、事前に1位指名を公表するケースも少なくない。特に読売ジャイアンツは、1位指名を公表する年も多い。そこで今回は、巨人が1位指名を公言した現役選手を紹介したい。

 

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西舘勇陽(読売ジャイアンツ)

・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/79kg
・生年月日:2002年3月11日
・経歴:花巻東高 - 中央大
・ドラフト:2023年ドラフト1位
 
 2023年ドラフトでは、読売ジャイアンツは西舘勇陽の1位指名を公表した。2球団の競合となったが、阿部慎之助監督が母校の後輩をくじで引き当てた。
 
 花巻東高時代には3度の甲子園出場経験を持つ西舘。中央大への進学後は1年秋からリーグ戦に登板。
 

 
 3年秋には9試合登板、5勝1敗、防御率1.70の活躍でベストナインに輝くと、最速155キロの本格派右腕としてドラフト1位候補に浮上した。
 
 迎えたドラフトでは1位指名を公表していた巨人と北海道日本ハムファイターズの2球団から1位指名。抽選の結果、巨人が交渉権を獲得した。
 
 ルーキーイヤーの今季はリリーフで開幕一軍スタートを切り、勝ちパターン入り。夏場に先発へ転向したが、シーズン終盤は再び救援に戻った。
 
 最終的に同年は28試合の登板で1勝3敗1セーブ20ホールド、防御率3.82と、ルーキーとしてはまずまずの数字をマーク。プロの水に慣れた来季は先発ローテーションへの定着を目指したい。






浅野翔吾(読売ジャイアンツ)

・投打:右投右打
・身長/体重:171cm/86kg
・生年月日:2004年11月24日
・経歴:高松商
・ドラフト:2022年ドラフト1位

 
 読売ジャイアンツから12球団最速で1位指名の公言を受けた浅野翔吾。阪神タイガースとの競合となったが、公言していた巨人がくじを引き当てた。
 
 高松商では1年夏からレギュラーに定着し、主軸としてチームを牽引。2年夏、3年夏と2年連続で甲子園の土を踏んだ。
 

 
 特に3年夏の甲子園は打率.700(10打数7安打)、3本塁打、6打点と圧巻の成績を記録。高校通算68本塁打を誇る強打の外野手として大きな注目を集めた。
 
 巨人は2022年9月末という異例のスピードで浅野の1位指名を公表。同年は9球団が1位指名を公言した。
 
 他球団は他選手の1位指名を表明しており、単独指名かに思われた。最終的に阪神と競合となったが、抽選の末、巨人が交渉権を獲得。
 
 ルーキーイヤーから一軍デビューし、プロ初本塁打をマーク。高卒新人の一軍本塁打は球団では岡本和真以来の快挙となった。
 
 高卒2年目の今季は40試合に出場し、打率.240、3本塁打、18打点。来季のブレイクを予感させている。






菅野智之(読売ジャイアンツ)

・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/95kg
・生年月日:1989年10月11日
・経歴:東海大相模高 - 東海大
・ドラフト:2012年ドラフト1位
 
 2年連続で1位指名の公言を受けた菅野智之。2度目のドラフトで念願が叶い、読売ジャイアンツに入団した。
 
 東海大では1年春からリーグ戦に登板し、2年時には大学日本代表に選出。“大学BIG3”の一角に名を連ね、ドラフト1位候補として注目を集めた。
 

 
 早くから伯父にあたる原辰徳が監督を務める巨人が1位指名を公表。菅野自身も巨人入りを熱望し、単独指名かに思われた。
 
 しかし、迎えた2011年ドラフト会議では北海道日本ハムファイターズと競合し、抽選の結果、日本ハムが交渉権を獲得。
 
 菅野は日本ハムへの入団を拒否し、卒業延期制度で東海大に残留。翌2012年ドラフトで巨人から単独1位指名でプロ入りを果たした。
 
 プロ入り後はルーキーイヤーから2桁13勝を挙げると、2017年から2年連続で最多勝、沢村賞を受賞。巨人の絶対的エースとして、長らく投手陣を牽引した。
 
 近年は満足した成績は残せていなかったが、今季は24試合登板、15勝3敗、勝率.833、防御率1.67と傑出した成績で投手2冠(最多勝、最高勝率)に輝くなど、球界を代表する存在となっている。






根尾昂(中日ドラゴンズ)

・投打:右投左打
・身長/体重:177cm/84kg
・生年月日:2000年4月19日
・経歴:大阪桐蔭高
・ドラフト:2018年ドラフト1位
 
 “大阪桐蔭最強世代”の1人として甲子園を沸かせた根尾昂。読売ジャイアンツはドラフト前日に根尾の1位指名を公言したが、くじを外す結果となった。
 
 大阪桐蔭高では投手兼遊撃手として活躍。3年時には春夏連続で全国制覇を果たすなど、大きな注目を集めた。
 

 
 迎えたドラフト会議では、事前に指名を公表していた中日ドラゴンズ、東京ヤクルトスワローズ、巨人に加えて北海道日本ハムファイターズの4球団が競合。抽選の結果、中日への入団が決まった。
 
 内野手としてプロのキャリアをスタートさせ、2021年には72試合に出場したが、打率.178と振るわず。翌2022年のシーズン途中に投手へ転向した。
 
 同年は転向初年度ながら、150キロ超を連発し、25試合登板、防御率3.41とまずまずの数字を記録。
 
 しかし、昨季から先発に挑戦するも、今季は3試合の一軍登板にとどまり、防御率9.39と苦しんだ。来季は正念場のシーズンとなりそうだ。







佐藤輝明(阪神タイガース)

・投打:右投左打
・身長/体重:187cm/96kg
・生年月日:1999年3月13日
・経歴:仁川学院高 - 近畿大
・ドラフト:2020年ドラフト1位
 
 1位指名を公表するなど、読売ジャイアンツが獲得を熱望していた佐藤輝明。しかし、迎えたドラフト会議では4球団が重複し、巨人はくじ引きを外す結果となった。
 
 近畿大では1年春からリーグ戦に出場し、2年時には大学日本代表に選出された佐藤。本塁打を量産し、関西学生野球リーグの通算本塁打記録を更新。3度のベストナイン、2度のMVPに輝くなど、数々の実績を残した。
 

 
 ドラフトの目玉選手に名前を挙げられ、オリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスが佐藤の1位指名を公表する中、ドラフト会議前日に巨人も1位指名を表明。
 
 最終的に4球団競合となり、阪神タイガースが交渉権を引き当てた。巨人はくじ引き11連敗となり、外れ1位で平内龍太を指名。
 
 阪神入団後はルーキーイヤーから3年連続で20本塁打をクリア。昨季は132試合に出場しチームトップの92打点を記録。リーグ優勝、日本一に大きく貢献した。
 
 プロ4年目の今季は120試合の出場で打率.268、16本塁打、70打点とやや数字を落としたが、ドラフト1位に相応しい活躍を見せている。







田中正義(北海道日本ハムファイターズ)

・投打:右投右打
・身長/体重:188cm/93kg
・生年月日:1994年7月19日
・経歴:創価高 - 創価大
・ドラフト:2016年ドラフト1位
 
 2016年ドラフトの目玉選手となった田中正義。読売ジャイアンツが1位指名を公言していたが、5球団が競合し、交渉権を逃す結果となった。
 
 創価大では2年時から主戦投手となり、3年時には大学日本代表に選出。最速156キロの剛速球で大きな注目を集め、早くからドラフト1位候補に挙げられていた。
 

 
 広島東洋カープ、千葉ロッテマリーンズが田中の指名を公表し、巨人もドラフト前日に1位指名を公言。ドラフト会議では5球団が競合し、くじ引きの結果、福岡ソフトバンクホークスへの入団が決まった。
 
 しかし、プロ入り後は故障に悩まされ、目立つ活躍ができないまま、2022年オフにFA移籍した近藤健介の人的補償で北海道日本ハムファイターズに移籍。
 
 新天地では守護神に抜擢されるなどブレイクを遂げ、昨季は47試合登板、2勝3敗25セーブ8ホールド、防御率3.50の好成績を収めた。
 
 今季も53試合の登板で4勝4敗20セーブ16ホールド、防御率2.17とフル回転の活躍を見せた。





 



 

 
【了】