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「2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が、10月24日に行われる。ドラフト会議は、チーム編成を強固にする上で重要な役割を果たし、その戦略は来期以降の戦力に大きな影響を与えることとなる。そこで今回は、広島東洋カープが獲得を狙いたい今秋のドラフト候補選手を紹介する。
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宗山塁(明治大)
ポジション:内野手
投打:右投左打
生年月日:2003年2月27日
経歴:広陵高 ‐ 明治大
ドラフト候補野手の中でも、特に注目度の高い宗山塁。早くも、広島東洋カープが1位指名を公言した。
小学生時代は広島東洋カープJr.でもプレー。名門・広陵高では2年春からレギュラーを獲得し、3年時にはキャプテンを務めた。
高校卒業後は明治大に進学すると、1年春から早くも遊撃の定位置を獲得。
2年春は打率.429(56打数24安打)という驚異の成績で、首位打者とベストナインを獲得。大学日本代表に選出され、日米大学野球選手権での優勝も経験した。
今年は右肩甲骨や右手中指の骨折など、度重なるケガに悩まされてきたが、今秋のリーグ戦では完全復活。不動の「3番・遊撃」として攻守に躍動している。
広島は、二塁を守る菊池涼介の後釜候補も課題となっている。ただ、宗山を獲得できたとすれば、遊撃を守っている矢野雅哉を二塁にコンバートし、宗山を遊撃に配置することも可能だ。
獲得できたとなれば、チームにとって大きな補強となることは間違いないだろう。
正林輝大(神村学園高)
ポジション:外野手
投打:右投左打
生年月日:2006年6月15日
経歴:神村学園高
世代屈指の強打者として注目される正林輝大も、広島東洋カープにマッチする選手といえそうだ。
神村学園高では、2年春から4番を担った正林。同夏の甲子園では打率.435(23打数10安打)、5打点と打ちまくり、強いインパクトを与えた。
今春の選抜甲子園でも、確かな実力を発揮した。初戦の作新学院高戦でホームランを放つと、2回戦の大阪桐蔭高戦では3安打を放つ活躍。
今夏も甲子園に出場し、チームは2年連続ベスト4の成績を収めた。だが、同大会で正林自身はなかなか当たりが出ず、打率.143(21打数3安打)と悔しい結果に。
その後、進路をプロ1本に絞り、ドラフト会議での吉報を待つことを決断した。
新たなステージで、持ち前の打棒を発揮したいところだ。
渡部聖弥(大阪商業大)
ポジション:外野手
投打:右投右打
生年月日:2002年8月31日
経歴:広陵高 ‐ 大阪商業大
ドラフト1位候補とも評されている渡部聖弥。広島東洋カープにはうってつけの逸材といえるだろう。
渡部は宗山塁(明治大)と同級生にあたり、広陵高で3年間を過ごした。当時から長打力を備えており、高校通算30本塁打をマーク。
卒業後は大阪商業大に進み、2年春には打率.394(33打数13安打)をマークして首位打者を獲得。
また、2年秋には5本のアーチを描き、関西六大学野球リーグのシーズン最多本塁打記録も打ち立てた。
今年9月には、リーグ戦通算100安打を達成。通算打率は.350を超えており、一発だけでなく巧みなバットコントロールも光っている。
さらに、大学日本代表VS高校日本代表の試合では4番を任されるなど、大学球界屈指のプレーヤーに成長した。
打線の迫力を欠いた広島にとって、喉から手が出るほど欲しい選手といえそうだが、チームは宗山のドラフト1位指名を公言。渡部もドラフト1位指名が有力視されており、獲得できる可能性は低いとみられる。
吉岡暖(阿南光高)
ポジション:投手
投打:右投右打
生年月日:2006年8月28日
経歴:阿南光高
完成度の高さが評価されている吉岡暖。エース級の投手が次々と育つ広島東洋カープにおいて、吉岡もその1人になれる可能性を秘めている。
中学時代は「徳島阿南シティホープ」で全国制覇を経験し、地元の阿南光高に入学。エースナンバーを背負って、今春の選抜甲子園に出場した。
初戦では、強力打線の豊川高を相手に9回4失点の力投で完投勝利。2回戦の熊本国府高戦では完封勝利を収めるなど、見事なピッチングを披露してチームをベスト8進出に導いた。
迎えた今夏の徳島県大会では、初戦から全試合を投げ抜き、決勝戦も最後までマウンドに上がり続けたが、惜しくも5-6でサヨナラ負けを喫した。
それでも、ストレートやフォーク、スライダーなどで打者を翻弄する投球は大きな魅力。
また、奪三振能力も高く、上位指名されてもおかしくない逸材だろう。
西川史礁(青山学院大)
ポジション:外野手
投打:右投右打
生年月日:2003年3月25日
経歴:龍谷大平安高 ‐ 青山学院大
大学生で日本代表のトップチームに帯同し、結果を出したのが西川史礁である。
龍谷大平安高では、2年春の甲子園で遊撃手として出場したものの、下位打線を打っており、注目度の高いプレーヤーではなかった。
青山学院大に入学後も、2年秋までは本塁打ゼロ。しかし、3年時に大きく飛躍を遂げる。
3年春のリーグ戦では打率.364(44打数16安打)、3本塁打と猛打を炸裂。MVPやベストナインを獲得するだけでなく、大学日本代表にも選ばれた。
また、今年3月の欧州代表との強化試合で、侍ジャパンのトップチームデビュー。初打席の初球をとらえてタイムリーを放つなど、2試合の出場で打率.429(7打数3安打)と活躍し、一気にその名を全国に轟かせた。
今春のリーグ戦でも打率.318(44打数14安打)、1本塁打、7打点をマークし、MVPとベストナインを受賞。思い切りの良さと、長打力も兼ね備えた好打者だ。
今秋は死球を受けた影響で離脱するアクシデントに見舞われているが、プロスカウトからの評価は揺るぎないだろう。
長打力不足に苦しんだ広島東洋カープにとって魅力的な存在となるが、チームは宗山塁(明治大)のドラフト1位指名を公言。西川もドラフト1位で競合する可能性が極めて高いだけに、獲得できる可能性は低そうだ。
石塚裕惺(花咲徳栄高)
ポジション:内野手
投打:右投右打
生年月日:2006年4月6日
経歴:花咲徳栄高
今年の高校生野手の中で、トップクラスの評価を得ているのが、花咲徳栄高の石塚裕惺である。
花咲徳栄高では1年秋に定位置を確保するなど、早くから絶対的レギュラーとして君臨。
昨夏の埼玉県大会決勝戦では浦和学院高に敗れたものの、今夏は昌平高を相手に11-9で勝利。甲子園への切符を掴み取った。
石塚にとって最初で最後の夏の甲子園だったが、初戦で新潟産大付高を相手に1-2で敗戦。たった1試合で甲子園でのプレーは見納めとなった。
しかし、高校通算26本塁打を記録したバッティングに加えて、埼玉県大会8試合でノーエラーという守備も相まって、ドラフト上位での指名も想定される。
内野陣の競争をさらに活発化させる意味合いでも、獲得する価値は大いにあるだろう。
【了】