コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモ石油マーケティングは10月1日、大阪府堺市の全市立学校等138校園および上下水道施設2施設向けに再生可能エネルギー100%の電力(「再エネ電力」)の供給を開始した。再エネ電力の年間使用量としては、大阪府内自治体公共施設で最大規模となる。

  • 新たに供給を開始する施設(左から上下水道局本庁舎本館、三宝水再生センター、市立小学校)

年間1.67万トンのCO2排出を削減

堺市では2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2022年11月に「堺市地球温暖化対策実行計画」を改定。同計画では公共施設で使用する電力を「再エネ100%電力」に切り替えることを目指している。

この計画の実現に資する取り組みとして2024年4月1日、堺市立こども園8園にコスモ石油マーケティングの再エネ電力プラン「コスモでんきビジネスグリーン」を導入。そして今回は、新たに堺市立全学校等138校園および上下水道施設2施設で「コスモでんきビジネスグリーン」を導入する運びとなった。

「コスモでんきビジネスグリーン」は、コスモエネルギーグループのコスモエコパワーが発電する風力電源など、再エネFIT電源に紐づくトラッキング付非化石証書を組み合わせた再エネ電力プランだ。

今回の導入により、すでに導入している堺市立こども園と合わせて堺市内148施設の年間使用電力量約3,880万kWhが再エネ電力に切り替わり、年間約16,700トンのCO2排出を削減できる見込みとなる。

これは市施設(廃棄物処理施設を除く)で使用する電気・ガスによる温室効果ガス排出量(2022年度)の約30%に相当する。

今回の導入を受け同社では「今後も、コスモ石油マーケティングは自治体や企業の皆さまの環境負荷軽減を支援し、脱炭素社会の実現に向け、さまざまな取り組みを継続してまいります」とコメントしている。