大正製薬は、秋のせきに関する調査の結果を2024年10月16日に発表した。調査は2024年9月3日〜4日の期間、20歳以上69歳以下の男女1,205人を対象にインターネットにて実施したもの。

  • 秋のせきに要注意

同社によると、秋は気温や湿度の変化によって体調に影響が出やすく、1年のうちでぜん息が悪化しやすい季節。せきが出やすいこのシーズンは、「せきの原因をきちんと把握し、原因に応じた対処を意識することが重要」と説明している。

そこで、秋に多いせきの原因をみてみると、「花粉症」「ダニ」「台風」の3つがここでは挙げられている。

秋の花粉症

花粉症は春先だけでなく、秋にもブタクサやイネ科植物の花粉症がみられ、鼻水や目のかゆみに加えてせきの症状が多くみられるそう。花粉の回避には、マスクなどの着用に加え、ブタクサやイネ科植物などの草本植物の生息地に近づかないことも効果的、とのこと。

ダニ

せきを引き起こすダニは秋が最も多い状態であるため、家の掃除を徹底することで、ぜん息症状の軽減に効果があると報告されている。

台風

台風によるせきの悪化は、気温や気圧の低下が原因のひとつ。秋にせきが出やすい人は、天気予報をチェックして天候の変化にも気を配るとよいという。

  • 秋に多いせきの原因

せきのアレコレ

続いて、せきをすると疲れてしまう理由として、"消費カロリー"が挙げられる。せき1回あたりの消費カロリーは約2.1kcalで、1分間に1回の頻度で10時間せきをすると消費カロリーは1250kcal。これは約2.8時間のランニングに匹敵するという。

また、せきの音量は70~90dB程度で、目覚まし時計や電話のベル、玄関チャイムと同等の音量。せきが出ると自身がつらいだけでなく、周囲への迷惑になるのではないかという不安な気持ちになってしまう人も少なくない。

そのほか、せきが出ることで生活に支障が生じたエピソードには、「せきが止まらずろっ骨にヒビが入った」「就寝後にせきで眠れないことがあった」「せきが出て、眠れないのが自分だけではなく、子どもも眠れなくて迷惑をかけた」といった内容が寄せられた。

  • 秋にせきが出て最もつらいタイミングは?

そのほか、秋にせきが出てつらい人を対象に、最もつらいタイミングを尋ねたところ、約3割が「夜眠る前」と回答。夜眠る前のせきは、眠る姿勢により流れてきた鼻水や痰(たん)が気道を刺激することで引き起こされるという。