【横須賀 観光スポット】住吉神社-源頼朝も参拝した海の守り神

横須賀市久里浜にある「住吉神社(すみよしじんじゃ)」をご紹介します。京浜急行線「京急久里浜駅」から京浜急行バスで「東京湾フェリー」行きまたは「野比海岸」行きに乗り「久里浜港」で下車して徒歩2分です。京急久里浜駅、またはJR横須賀線の久里浜駅から徒歩ですと30分弱、お時間ある方は散歩がてらのんびり歩くのもよいでしょう。

こちらの神社の御祭神は中筒之男命(なかつつのおのみこと)、金山彦命(かなやまひこのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)、天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。境内社は稲荷社に倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、幸神社に猿田彦命(さるたひこのみこと)が祀られています。

中筒之男命はイザナギの禊(みそぎ)によって生まれた神の一柱です。日本の国土が作られた国生みの際にイザナギとイザナミはたくさんの神々も生み出していますが、火の神加具土命(かぐつち)を生んだ際に負った火傷が原因でイザナミは亡くなってしまいます。会いたい一心で黄泉の国(死後の世界)へイザナミを追いかけて行ったイザナギですが、ウジ虫がわいて変わり果てた姿になってしまったイザナミを見て逃げ帰ってきました。イザナギはケガレを祓う為に体を洗いましたが、その際に生まれた水の神々の内の一柱が中筒之男命です。同時に生まれた表筒男命、底筒男命(そこつつのおみこと)と共に「住吉三神」と総称され、住吉大社に祀られています。

画像出典:湘南人

創建の年代は吾妻鏡、相模風土記などの記載によれば約1000年前とされています。三浦一族の船霊として信仰され、治承4(西暦1180)年、三浦義澄は衣笠城の城落の前夜に一族郎党を引き連れて栗濱大明神(現在の住吉神社)に祈願し、山頂の松に幟を立てて源頼朝と共に房州に渡りました。寿永元(1182)年に頼家が誕生すると佐原十郎義連を死者として御馬が奉納されました。文治6年には頼朝が北条政子と共に参拝したとされています。この時期は治承・寿永の乱と呼ばれる、全国で内乱が起こっていた時期に当たります。

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正面の石柱は新しく見えましたがなんと昭和3年7月28日寄進と彫られています。

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鳥居は昭和58年4月の建立です。階段を昇った所の鳥居も同じ時に建てられたものです。

画像出典:湘南人

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手前の狛犬は平成13年7月の建立でまだ新しいですね。二つ目の鳥居の先の階段の先に本殿が鎮座されていますが、その手前の左側に幸神社、猿田彦命が祀られています。

画像出典:湘南人

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正面に本殿です。「住吉大明神」と表記されています。

画像出典:湘南人

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本殿に向かって左側には稲荷社が鎮座されています。

画像出典:湘南人

東京湾フェリー乗り場からも近くのこの神社、房総半島へお出かけの際には航海の神でもある中筒之男命、住吉大神をお参りしてはいかがでしょうか?

施設紹介

【住吉神社】

住所:横須賀市久里浜8-29-1