”ちょうどよい”日光浴の目安時間を提案するデバイスとアプリ「LNES SL-04」を提供する日本ゼオンは、全国の20~60代の男女1008人を対象に、秋バテや睡眠の質に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2024年9月17日~9月19日で、調査方法はジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチであった。なお、結果数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があるとのこと。

  • 日光浴ナビゲートデバイス「LINES」提供 日本ゼオン調べ

今年、夏から秋への季節の変わり目で不調を感じる人は55.6%で、例年よりも不調を感じる人は64.2%という結果となった。

夏から秋への季節の変わり目の不調については、80.5%が日常生活や仕事に影響を与えることがあると回答した。

「秋バテ」の認知率(症状まで理解している)は18.3%にとどまり、「秋うつ」の認知率は11.8%のみにとどまりまる結果となった。

最近、当てはまる症状について聞いたところ、1位「最近、体がだるく感じることがある」、2位「最近、疲れやすく感じる」、3位「最近、眠りが浅いと感じることが多い」という結果となった。

また、専門家によると、以下の赤枠の項目のうち、3個以上当てはまると「秋バテ」、6個以上当てはまると「秋うつ」の可能性があるという。これを踏まえると、不調を感じている人のうち、30.6%が「秋バテ」に該当し、4.1%に「秋うつ」の可能性がみられた。

睡眠の満足度は平均4.9ptであった。睡眠の満足度はやや低いことがうかがえた。

また、本来は暑さが多少和らぐ9月中旬時点でも、「夏と睡眠の質が変わらない」という回答が約6割となり、3人に1人が夏より睡眠の質が下がったと回答した。

夏時期に冷房で体調の変化を感じた人ほど、今秋睡眠の質の低下を実感する人が多い傾向がみられた。

専門家によると、「秋バテ」は夏の「暑さ負債」「寒暖差自律神経疲労」が関係しているという。夏場のクーラーによる室内・室外の寒暖差や、気温・気圧の変化により自律神経が乱れたまま秋を迎えて、一気に夏の疲れが出ることで起こるとのこと。これにより、結果的に睡眠の質の低下を引き起こしている可能性があるそう。

普段から積極的に日光浴を取り入れている人は60.3%となった。積極的に日光を取り入れている人ほど、睡眠の質の低下を感じにくい傾向がみられた。

現在の仕事の満足度(最大10ポイント)は、平均5.9ポイントという結果になった。一方で、積極的に日光浴をする人は、平均6.5pt、積極的に日光浴をしない人は5.7ptにとどまった。積極的に日光をする人ほど、仕事の満足度も高まる傾向がみられた。

結果を受け、秋バテ対策や予防の方法を二人の専門家がコメントした。

睡眠評価研究機構の白川修一郎先生は、「夜の睡眠の質を向上させるには、朝に10分程度太陽光を浴び、生体リズムを調整し、日中に1時間程度の日光浴で夜のメラトニン分泌を増大させることが、この秋に良好な睡眠をとるための秘訣です。また、昼間の気分向上に関わるセロトニンは、メラトニンの前駆物質です。夜間のメラトニンを増やすことは、昼間のセロトニンを増やすことにもつながります。朝食と昼食にセロトニンとメラトニンの元となるトリプトファンを多く含む食品(大豆製品や乳製品など)をしっかりととることも大切です」とコメント。

また、ビタミンDの専門家日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三先生からは、「睡眠の質が向上すると免疫系が活性化されます。さらにビタミンDは免疫系を調整し、感染症のリスクを軽減することから、秋バテ防止に有効です」とコメントした。