元プロ野球選手で野球解説者の山崎武司(※崎はたつさき)氏が7日、YouTubeチャンネル『【東海テレビ公式】ドラHOTpress』で公開された動画「山本昌&山崎武司 プロ野球 やまやま話『立浪竜3年間を徹底検証』」に登場。中日・立浪和義監督のベテラン起用法に感じていたことを明かした。

山崎武司氏

立浪監督のベテラン起用法に感じていたこと

指揮をとった3年間で、石川昂弥や細川成也などを抜擢し、才能を開花させながらも、ビシエドなど、主力やベテランの温存や不遇も目立った印象の立浪監督。

その選手起用について、山崎氏は「結局、若手が出れば、ベテランがベンチを温めなきゃいけないわけですよ」「これはね、監督の方針であり、世代交代って言ったらそういうことも多々あるけども、ベンチにいる以上、これは戦う戦力なんですよね」「要らない駒ではない」としつつ、「そういう部分に関しての使い方っていうのが、もう少しうまく組み合わせられればよかったかなって」と指摘した。

また、「若手にシフトするっていうのは、それは方針としては別に悪くないですけども、戦力ですからベテランも。一軍にいる以上は使わなきゃいけない」と述べ、「じゃあ何をするかって言ったら絶対に勝つために戦ってるわけです。若い選手を我慢することもそれは大事だけど、我慢の限界をこしてしまうとやっぱり勝てなくなっちゃう」と持論を展開。

そして、「でも、我慢して使わなきゃいけない選手を我慢できなかったっていうところの組み合わせがうまくできなかったのが、今回ねこういうふうな成績になったんじゃないかなって」と改めて主張しながら、「もっとうまくその気にさせてやりたかったね。大島(洋平)や、木下(拓哉)、高橋周平もそう。2軍でずっといたビシエドもそう」「ベテラン甘やかすんじゃなくてうまく使ってやればよかったね」と自身の印象を語っていた。

【編集部MEMO】
中日ドラゴンズ、東北楽天ゴールデンイーグルスなどで通算27年間にわたり活躍した山崎武司氏。通算403本塁打を誇るホームランバッターで、本塁打王に2回(1996年・2007年)輝いている。また、史上3人目のセ・パ両リーグでの本塁打王の達成者でもある。