ミネルバ ミネルバクリニックは9月27日、「妊婦の不安とNIPT検査」に関する調査結果を発表した。調査は6月27日~28日、全国の産婦人科医508名を対象にインターネットで行われた。

  • 出産前・出産後のママさんの不安

    出産前・出産後のママさんの不安

はじめに、「ママさんの傾向として、出産前と出産後どちらが不安や心配を抱えやすいと思いますか?」と質問したところ、6割超が「出産前」(62.2%)と回答。特に、「先天性異常のリスクがないか」(57.1%)、「出産の痛み」(52.6%)、「分娩が予定通り進むか」(48.9%)という不安を抱く方が多いよう。

一方、“出産後”に抱える不安や心配としては、「精神的疲労(産後うつなど)」(59.9%)が最も多く、次いで「赤ちゃんが無事に育つか」(49.0%)、「肉体的疲労」(42.7%)と続いた。

  • NIPT(新型出生前診断)の提案について

    NIPT(新型出生前診断)の提案について

次に、「お子さんの健康状態を不安視するご両親に対して、NIPT(新型出生前診断)を提案しますか?」と質問したところ、9割以上の産婦人科医が「はい」(92.5%)と回答。理由を聞くと、「不安を和らげるため」「心理的不安の軽減」などの回答が寄せられ、出生前の精神的安定を重視しているよう。

では、産婦人科医はNIPTについてどの程度理解しているのか。自身のNIPTの理解度を教えてもらったところ、「(よく+ある程度)理解している」(55.0%)と回答した産婦人科医は5割を超えたが、「理解できていない」あるいは「詳しくは理解できていない」と回答した人も半数近く(45.1%)いることがわかった。

  • NIPTの理解度と、臨床遺伝専門医について

    NIPTの理解度と、臨床遺伝専門医について

次に「NIPTについて、臨床遺伝専門医の意見を重視したいと思いますか?」と聞いたところ、「とてもそう思う」が39.0%、「そう思う」が52.6%という結果に。自身のNIPTへの理解度にかかわらず、ほとんどの産婦人科医が臨床遺伝専門医の意見を重視したいと考えているよう。

また、9割以上の産婦人科医が「自身もNIPTを受ける(男性の場合は自身がデノボ検査、奥さんがNIPT)」と考えており、理由を聞くと、「先天性異常のリスクを把握したい」(43.5%)が最も多く、次いで「高精度な検査結果が期待できる」(34.1%)、「早期に決断したい」(32.0%)と続いた。