女優の趣里が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『モンスター』(10月14日スタート 毎週月曜22:00~※初回15分拡大)の初回ゲストが、30日に発表された。

  • 左から美波、萩原利久、藤吉夏鈴=カンテレ提供

■趣里、GP帯連ドラ初主演『モンスター』

趣里にとってGP帯連ドラ初主演となる本作は、“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子が、時に法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメント。『僕の生きる道』『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』『僕らは奇跡でできている』などを手掛けた橋部敦子氏の脚本によるオリジナルストーリーだ。

初回ゲストとして出演するのは、萩原利久、美波、藤吉夏鈴(櫻坂46)。第1話で、突如弁護士として働くことを決めた亮子(趣里)が初めて弁護を担当するのは、交際相手の川野紗江(藤吉夏鈴)を自殺に追いやったとして、自殺教唆の罪で起訴された塩屋遼(萩原利久)。自己肯定感が低く、恋人に対して自殺の引き金になるような心ない言葉をぶつけたり、感情が高ぶると暴言を吐くなど荒っぽい一面を持ち合わせた被告人だ。そんな塩屋を演じるのは、ドラマ『美しい彼』、『月読くんの禁断お夜食』、『降り積もれ孤独な死よ』など、25歳ながら多数の作品で活躍中の萩原。演じる塩屋の人物像について萩原は、「どこか少し子どもっぽい、大人になりきれていない人物」と分析し、「ふとした瞬間に、突発的に口が悪くなって抑えがきかなくなる危うさ、不安定さを感じるので、そういうグレーなところを表現できればと思っています。自分は人に対して言わないようなセリフや激しいシーンもあって、自分のテンションより少し高めにするように意識しました」と撮影を振り返った。

その塩屋の言葉が引き金となり、自ら命を絶ったとされる塩屋の恋人・紗江を演じるのは、櫻坂46の藤吉。グループではセンターを務めることも多く、クールでミステリアスな印象の藤吉は、今年8月に公開された映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で映画初出演ながら主役に抜擢され、俳優としても活躍の場を広げている。「俳優として、多くの経験を積みたい」と意気込みを見せる藤吉は、「死ね」というメッセージを受けたのちに自ら死を選ぶという役どころだけに、今回の台本を読んで改めて言葉の重みを感じたといい、「言葉は人を救うこともできるし、傷つけることもできるからこそ、大切に扱わなきゃいけないと感じました。この気持ちを大切にしながら演じました」と胸中を語った。

そんな藤吉演じる紗江は、実は恋人にも秘密でカウンセリングを受けていた。その担当カウンセラーを演じるのが、美波。日本とフランスのハーフで、モデル・俳優として活動するほか、絵画の創作もおこなうなど多方面で活躍する美波は、現在、日本とパリを行き来しながら、ハリウッド映画にも出演するなど世界を舞台に活躍している。今回の撮影で帰国した際には「久しぶりに日本のおいしいお米を食べられてうれしかった」といい、自身が演じるカウンセラーの梅本ますみについては、「つかみどころのない人物なので、皆さんがどうご覧になるのか楽しみです」と語る。さらに、亮子役の趣里とはかつて新幹線のホームで偶然会ったことがあるといい、「撮影現場では当時の話に花が咲きました」と明かした。さらに、『モンスター』という作品についても、「1話からハードな内容になると思いますが、それぞれの内面に潜む“モンスター”を垣間見られる興味深いドラマです」と、見どころを語った。

■萩原利久(塩屋遼役)コメント

――台本を読んだ際の感想をお願いします。

登場するキャラクターが面白いなと台本を読んで率直に思いました。弁護士視点のリーガルものは世の中に多数あると思いますが、決して、正義をまっすぐ描くわけじゃない。正面からはいかないドラマです。僕の役柄に関しても、白と黒の様にはっきりしてはいない、そういった部分が多数あって、演じる上でも面白いなと思いました。

――萩原さんは、演じる塩屋をどういう人物ととらえていますか?また演じてみての感想、意識された部分などお教えください。

塩屋は、どこか少し子供っぽい、大人になり切れてない人物だなと思いますね。ふとした瞬間に、突発的に口が悪くなって抑えがきかなくなる。危うさ・不安定さを感じます。そういう、グレーたるところを表現できればなと思っています。人に対して言わないようなセリフや激しいシーンもあって、自分のテンションよりは、少し高めに出す意識はしました。

――共演する趣里さんや、ジェシ―さんの印象は?

趣里さんに関しては、お互い「僕らは、ほぼ同期」と呼び合っていて、昔から知っている存在です。共演は久しぶりだったのでうれしかったです。僕が撮影に入ったときは、趣里さん、ジェシ―さん含め、すでに楽しい現場の雰囲気があって、明るい現場作りをしてくださってるなと、居心地がいいのは、お2人のおかげだなと感じました。

――ドラマタイトルにちなみ、ご自身が“モンスター”になる瞬間は?

バスケやサッカーの試合を見ている瞬間ですね。趣味を生活の中でも優先してます。あとは、びっくりするぐらい寝ます(笑)。睡眠に関しては、モンスター級かもしれないです。

――第1話のみどころ、視聴者へのメッセージをお願い出来れば幸いです。

ドラマで描かれる視点や言葉のチョイスがとても面白いと思います。裁判ものとして、真相を解き明かしていく面白さももちろんありますが、僕自身としてはそれだけはない新しいリーガルドラマだなと感じました。ストレートには描かない、そういった部分もあるので、楽しんでいただけるのではないかと思います。

■美波(梅本ますみ役)コメント

――オファーを受けた際のお気持ち、台本を読んだ感想をお教えください。

紗江のカウンセラーである梅本ますみはどういう人物なのか、すぐにはわからず難解でした。

――現在、パリと日本の2拠点を行き来しながら活動されているかと思いますが、今回の撮影はいかがでしたか?

日本のおいしいお米を久しぶりに食べられたので、うれしかったです。

――美波さんは、演じるカウンセラー・梅本ますみをどういう人物ととらえていますか?

掴みどころのない人物なので、皆さんがどのようにご覧になるか楽しみです。

――共演する趣里さんや、ジェシ―さんの印象、撮影中のエピソードがあればお願いします。

趣里さんとは昔、新幹線乗り場で偶然お会いし、共通の知り合いを通じてお話ししました。現場では、その時の話に花が咲きました。

――第1話のみどころ、視聴者へのメッセージをお願い出来れば幸いです。

1話からハードな内容になると思いますが、それぞれの内面に潜む“モンスター”を垣間見られる興味深いドラマです。

■櫻坂46・藤吉夏鈴(川野紗江役)コメント

――オファーを受けた際のお気持ち、台本を読んだ感想をお教えください。

台本を読んだ時に、改めて言葉の重みを感じました。人に簡単に言葉をかけてはいけないのではないかと思わされます。言葉は人を救うこともできるし、傷つけることもできるからこそ、大切に扱わなきゃいけないなと感じました。この気持ちを大切にしながら演じました。

――櫻坂46として活動しながら、今年は映画初出演にして、初主演をかざるなど、幅広い活動をされていますが、俳優としてのお仕事はいかがですか? また、今回のドラマに参加してみて感じたことなどがあれば。

今はとにかく俳優として、多くの経験を積みたいと思っています。まだまだわからないことだらけで、経験を早く積まないとと、焦っている気持ちもあります。成長できるよう努力します。

――藤吉さんは、演じる川野紗江をどういう人物ととらえていますか? また演じてみての感想、注意した点、意識された部分などお教えください。

紗江ちゃんは人の温もりをちゃんと感じられる人だと思います。そんな紗江ちゃんを演じさせていただくことうれしいです。一歩一歩踏み締めるイメージで演じました。

――第1話のみどころ、視聴者へのメッセージをお願い出来れば幸いです。

今回1話ゲストとして出演させていただきうれしく思っています! 命、言葉について考えさせられる話となっております。私自身も2話以降のお話を知らないので、放送が楽しみです。まずは1話を楽しんでいただけるとうれしく思います。

【編集部MEMO】あらすじ
神波亮子(趣里)は、幼い時に母親を亡くして以来、父親(古田新太)と二人で暮らしてきた。ずば抜けた才能と、裁判傍聴による莫大な知識を備えていた彼女は高校3年生で司法試験に一発合格。しかしその後、父が突然の失踪。亮子はその理由をなぜか追求することはなく、法曹界にも進まず、一人で暮らしてきた。そんな時を経て2024年。彼女はひょんなことから、弁護士として働くことを決め、大草圭子法律事務所へ。ゲーム好きであった彼女は裁判もゲーム感覚で、勝つことは当たり前。勝つためなら手段を選ばず、一見不可解な行動をとったり、相手が目を背けたくなる真実も躊躇することなく突きつける。そして、ハラスメントやルッキズム、生殖医療など、現代が抱えるさまざまな問題にも臆することなく挑み、彼女独自の答えを導き出していく。