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2024年シーズンもBクラスに低迷している中日ドラゴンズ。そんな中、指揮官の立浪和義監督が今季限りでの退任を表明した。「ミスタードラゴンズ」でも建て直せなかったチームを、次は誰が率いるのか。後任候補の人選に、早くも注目が集まっている。そこで今回は、中日の次期監督候補をピックアップする。
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井上一樹
投打:左投左打
身長/体重:184cm/93kg
生年月日:1971年7月25日
経歴:鹿児島商
ドラフト:1989年ドラフト2位
二軍監督としてチームを指揮する井上一樹。現状、次期監督の最有力候補と目されている。
井上は鹿児島県の古豪・鹿児島商出身で、2年夏は甲子園に出場。当時は投手だったが、高校通算40本塁打を放った打撃力も光り、ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した。
しかし、一軍で通算9試合マウンドに上がったものの、思うような成績は残せずに野手転向となった。
転向後は勝負強い打撃でチームに貢献し続け、プロ10年目の1999年は130試合の出場で打率.296、10本塁打、65打点をマーク。その後も2桁本塁打を複数回記録するなど活躍し、2009年限りで現役を退いた。
その後は中日の一軍打撃コーチ、阪神タイガースの一軍ヘッドコーチなどを歴任し、昨季から中日の二軍監督に就任した。
今季ウエスタン・リーグでは、福岡ソフトバンクホークスとの優勝争いを繰り広げており、チーム強化に一役買っている。
戦力の底上げを担うポジションから、舞台を一軍に移すのだろうか。
井端弘和
投打:右投右打
身長/体重:173cm/73kg
生年月日:1975年5月12日
経歴:堀越高 - 亜細亜大
ドラフト:1997年ドラフト5位
侍ジャパンの監督を務める井端弘和。可能性は低いが、中日ドラゴンズの次期監督候補にも名前が挙がる。
東京都の堀越高から亜細亜大に進学した井端。その後、ドラフト5位で中日に入団すると、プロ4年目からレギュラーを掴み取った。
荒木雅博(元:中日)との「アライバコンビ」は、鉄壁の守備として相手打者から恐れられる存在に。ゴールデングラブ賞やベストナインを幾度となく受賞し、名手として活躍した。
そんな中、チームの顔と言える存在だったが、大幅減俸を提示されたことがきっかけで2013年オフに退団。翌2014年から読売ジャイアンツでプレーした。
巨人で2年間プレーし、2015年に現役を引退。2016年からは巨人の一軍内野守備走塁コーチに就任した。
昨年10月にはU-15日本代表および、侍ジャパンのトップチームを率いることになった井端。すると、同年11月に行われた「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」では見事にチームを優勝へと導いた。
また、今季8月に行われた「第6回 WBSC U-15 ワールドカップ」でも監督として優勝を果たすなど、幅広い視点で選手を見極めている。
ただ、2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)までの続投が正式発表。来季から中日の指揮官となる可能性は消滅した。
矢野燿大
投打:右投右打
身長/体重:181cm/81kg
生年月日:1968年12月6日
経歴:桜宮高 - 東北福祉大
ドラフト:1990年ドラフト2位
中日ドラゴンズのOBという点で考えると、矢野燿大の就任も考えられている。
大阪府の桜宮高から東北福祉大に進み、キャプテンとしてチームを牽引した矢野。4年時の全日本大学野球選手権では準優勝を成し遂げ、ドラフト2位で中日に入団した。
しかし、中日では出番に恵まれない期間が長く、1997年に交換トレードで阪神タイガースへ移籍。
すると、一転して出場機会が増加し、2003年は126試合の出場で打率.328というハイアベレージを残した。
翌年以降も正捕手として長らく活躍し、2010年にユニフォームを脱いだ矢野。2018年に阪神の二軍監督に就任すると、翌2019年からは一軍監督として指揮を執った。
リーグ優勝は果たせなかったものの、2019年からの4年間で若手を積極的に起用。現在のチームの土台を作ったといえる。
若手のさらなる飛躍が急務の中日において、矢野のスタイルがマッチする可能性も大いにあるだろう。
福留孝介
投打:右投左打
身長/体重:182cm/90kg
生年月日:1977年4月26日
経歴:PL学園高 - 日本生命
ドラフト:1998年ドラフト1位
現役時代は、中日ドラゴンズの主軸打者としても活躍した福留孝介。監督経験はないが、候補の1人とされている。
福留はPL学園高出身で、社会人野球の日本生命でも屈指の好打者として君臨。ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団すると、プロ4年目の2002年には140試合出場で打率.343をマークし、首位打者を獲得した。
また、2006年は130試合の出場で打率.351、31本塁打、104打点と大暴れ。同年の最優秀選手(MVP)に輝くシーズンとなった。
2008年からはメジャーに渡り、シカゴ・カブスなどでプレー。その後、2013年にNPB復帰を果たし、阪神タイガースに8年間在籍した。
2021年からは中日に戻り、翌2022年にユニフォームを脱いだ福留。昨季からは古巣となる日本生命の特別コーチを務めつつ、野球解説者としての活動も続けている。
今後の進捗次第では、監督就任を要請される可能性もゼロではないだろう。
山本昌
投打:左投左打
身長/体重:186cm/95kg
生年月日:1965年8月11日
経歴:日大藤沢高
ドラフト:1983年ドラフト5位
現役時代は、中日ドラゴンズ一筋を貫いた山本昌も、監督候補の1人として名前が挙がっている。
山本昌は神奈川県の日大藤沢高出身。甲子園出場経験はなかったが、エースとして力投を見せたこともあり、ドラフト5位で中日から指名を受けた。
プロ5年目の1988年にプロ初勝利をマークすると、1994年は29試合に登板してキャリアハイの19勝をマーク。
翌年以降も毎年のように規定投球回をクリアし続け、プロ23年目の2006年9月16日の阪神戦では、史上最年長(41歳1カ月)でのノーヒットノーランを達成した。
プロ25年目の2008年には、史上24人目となるプロ通算200勝を達成。最終的に32年間プロの世界で戦い続けた男は、まさに「レジェンド」と呼ぶに相応しい選手だった。
実績が十分なだけに、監督候補とも噂されている山本昌。とはいえ、阪神タイガースで臨時コーチを務めた経験はあるが、監督となると初めての経験だけに不確定要素も大きいといえるだろう。
和田一浩
投打:右投右打
身長/体重:182cm/90kg
生年月日:1972年6月19日
経歴:県立岐阜商 - 東北福祉大 - 神戸製鋼
ドラフト:1996年ドラフト4位
一軍打撃コーチとして、中日ドラゴンズを支えている和田一浩。来季はどういった立場となるのか注目されている1人だ。
和田は県立岐阜商から東北福祉大を経て、社会人野球の神戸製鋼でプレー。ドラフト会議で西武ライオンズから4位指名を受けてプロ入りを果たすと、プロ4年目の2000年から頭角を現していった。
捕手から外野手にコンバートされた2002年は規定打席に到達し、115試合の出場で打率.319をマーク。その後も中心選手として活躍し、2007年オフに中日へFA移籍した。
すると、2010年は全144試合の出場で打率.339、37本塁打、93打点、出塁率.437をマークし、最優秀選手(MVP)と最高出塁率、ベストナインを受賞。2015年には通算2000本安打を達成し、同年限りで現役を引退した。
2023年からは中日の一軍打撃コーチに就任。ただ、貧打解消に向けた役割が期待されたものの、得点力不足が解消されたとは言い難い状況だ。
来季も中日に携わるのか否か、難しい判断が求められるかもしれない。
【了】