昭和産業は9月25日、「天ぷらに関する調査」の結果を発表した。調査は2024年8月17日~8月22日、全国の20~60代の男女4,700名(各都道府県100名)を対象にインターネットで行われた。
天ぷら喫食頻度1位は香川県
どのくらいの頻度で天ぷらを食べるか聞いたところ、全体では「月に2~3回」が最も多く23.2%。次いで「月に1回」22.1%、「2~3か月に1回」21.4%。「月に2~3回」以上を合計すると38.6%と4割近くとなっている。都道府県別でみると、「月に2~3回」は香川県(36.0%)が最も多く、次いで福井県、岐阜県(共に34.0%)。「月に2~3回」以上の合計で見ると、香川県は64.0%と7割に迫り、次いで徳島県(53.0%)、岐阜県(50.0%)、福井県(49.0%)、山形県、福島県、和歌山県(共に47.0%)となっている。
「月に2~3回」以上の合計を男女別でみると、男性は4割以上に対し女性は3割程度。男性は「週に1回」と回答した人が1割以上いるのに対し女性は「2~3か月に1回」の回答率が最も高くなっている。また年齢別でみると、60代の喫食頻度が高く、「月に2~3回」は28.3%。特に50代・60代男性は3割を超えており、60代男性は「週に1回」と回答した人が16.0%と性年代別で最も高い結果となっている。
日本全国8割以上が天ぷら好き、中でも「大分県」は約半数が「非常に好き」
どのくらい天ぷらが好きかを聞いたところ、全体では「非常に好き」が32.7%。「やや好き」まで含めると81.9%で、8割以上が好きと回答。都道府県別でみると「非常に好き」が最も多かったのは大分県で45.0%。「やや好き」まで含めると、岡山県が91.0%で最も多く、次いで香川県、山口県(共に89.0%)、大分県(88.0%)、東京都、三重県、長崎県、鹿児島県(共に87.0%)。東京都も天ぷら好き県上位にランクインしている。
天ぷらの好きなところは「いろいろな食材」「旬の食材」を味わえること
天ぷらを好きと回答した人に、天ぷらのどのようなところが好きかを聞いたところ、全体で最も多かったのは「いろいろな食材を味わえる」53.6%。次いで「旬の食材味わえる」49.1%、「味わい方が豊富(天つゆ、しおなど)」46.8%。都道府県別でみると、「いろいろな食材が味わえる」は埼玉県(67.5%)、奈良県(65.5%)が多く、「旬の食材味わえる」は栃木県(64.1%)となった。
天ぷらの入手方法、約3割が「スーパーで惣菜を購入」
天ぷらの入手方法を聞いたところ、全体では「スーパーで惣菜を購入して」が最も多く28.8%。次いで「自分で調理して」19.1%、「家族が調理して」16.3%。都道府県別でみると「スーパーで惣菜を購入して」は新潟県(43.0%)、三重県(41.0%)、鳥取県(40.0%)が上位となっている。また、福岡県は「天ぷら専門店で購入」が最も多く26.0%、香川県は「スーパーで惣菜を購入して」に次いで「うどん・そば店で」が24.0%。これは都道府県別でトップの回答率となっている。
1位は男女とも約半数が「エビ」
好きな天ぷらの食材を聞いたところ、全体では1位「エビ」(49.0%)、2位「イカ」(12.8%)、3位「野菜のかき揚げ」(9.4%)となっている。1位の「エビ」は男女ともに圧倒的な回答率だったが、2位は男女で別れる傾向がみられ、男性は「イカ」(16.1%)に対し、女性は「さつまいも」(12.0%)がトップとなっている。2位ではこの他にも男女の回答差がみられ、「かぼちゃ」は男性4.5%に対し女性10.0%、「キス」は男性7.6%に対し女性3.5%など、男性は魚介系、女性は野菜系がやや人気の傾向があるようだ。
訪日外国人におすすめしたい天ぷらの具材、トップは「エビ」
訪日外国人におすすめしたい天ぷらの食材を聞いたところ、全体では好きな食材同様「エビ」(36.8%)がトップ。次いで「野菜のかき揚げ」(30.4%)「さつまいも」(23.7%)「かぼちゃ」(21.5%)「なす」(18.1%)など野菜と、「まいたけ」(18.0%)が上位にランクインした。
自宅調理の天ぷらで、1番多い食べ方は6割以上が「天つゆ」派
自宅で調理した天ぷらには何をつけて食べるのが多いか聞いたところ、全体では、1番多いもの1位は「天つゆ」が61.6%。2番目に多いもの、1位は「塩(ふつうの塩)」が34.4%。1番多いものを都道府県別でみると、「天つゆ」は鹿児島県が72.0%でトップ。「天つゆ」の回答率が低かったのは茨城県(49.0%)沖縄県(45.0%)だが、それでも比率は半数近くにおよぶ。「塩(ふつうの塩)」(全体14.6%)は滋賀県が24.0%でトップ。ちなみに茨城県は「醤油」と回答した人が17.0%。沖縄県は「ソース」を回答した人が12.0%おり、地域性が垣間見える。
惣菜の天ぷらの温め方、4割が「レンジ」
惣菜の天ぷらの温め方を聞いたところ、全体では「レンジ」が42.8%で最も多く、次いで「トースター」32.0%、「オーブン」16.9%。「そのまま」と回答した人も14.3%。都道府県別でみると、「レンジ」回答率が高い県は群馬県(54.6%)、長野県(53.3%)、岩手県(53.1%)。「レンジ」より「トースター」の回答率が高かったのは栃木県(レンジ35.8%、トースター41.1%)、奈良県(レンジ33.3%、トースター37.5%)、和歌山県(レンジ40.0%、トースター44.2%)、高知県(レンジ37.8%、トースター39.8%)だった。
天ぷらを食べる際に一緒に食べることが多いもの、「ごはん」が最多
天ぷらを食べる際に一緒に食べることが多いものを聞いたところ、全体では「ごはん(白米ごはん)」が56.6%で最も多く、次いで「うどん」39.1%、「そば」31.3%。都道府県別で見ると、「ごはん」は愛媛県(73.0%)、熊本県(68.0%)、鳥取県、鹿児島県(共に67.0%)が上位。「うどん」は群馬県(63.0%)、香川県(62.0%)、岡山県(53.0%)、栃木県(52.0%)が上位で、栃木県、群馬県、香川県は「ごはん」を抜いて最も多い回答となっている。「そば」は新潟県(46.0%)、宮城県、茨城県(共に45.0%)、群馬県、長野県、静岡県(共に44.0%)、栃木県、東京都(共に43.0%)が上位で東日本に多い傾向が見られた。ちなみに新潟県は「そうめん」も多く、26.0%となっている。
自宅で天ぷらを調理する頻度は「月に1回」15.0%
自宅で天ぷらを調理する頻度を聞いたところ、「月に1回」15.0%で最も多く、「2~3か月に1回」が14.6%と僅差。この2回答を中心に前後に広がる傾向がみられ、「月に1回」以上は、全体で36.9%となっている。一方「全くしない」が25.9%で、3割近くの方は中食・外食で天ぷらを食べているようだ。
都道府県別でみると、「月に1回」以上調理すると回答率が高かったのは、宮城県、茨城県、岐阜県など。「全くしない」の回答率が高かったのは、群馬県、熊本県、福井県などとなっている。
自宅で天ぷらを調理する際の食材の種類は「3種類」31.6%
自宅で天ぷらを調理する人に、1回の調理で何種類の食材を揚げるか聞いたところ、全体では「3種類」31.6%、「5種類」20.4%、「4種類」19.2%だった。
天ぷらを調理することが多い季節は秋冬が過半数
自宅で天ぷらを調理する人に、天ぷらを調理することが最も多い季節を聞いたところ、全体では「冬」32.2%、「秋」31.9%で、過半数が秋冬と回答。男女年代での大きな差異は見られなかったが、「夏」は20代、「秋」は50代、60代男性、「冬」は40代、50代女性がやや高めの傾向が見られる。