インタセクト・コミュニケーションズは9月25日、「2024年の国慶節期間の旅行消費に関する調査」の結果を発表した。調査は2024年9月5日~9月6日、中国在住の556人を対象に、WeChat上のアンケート機能を使用して行われた。

コロナ禍前と現在では8割以上の中国在住者が「旅行に対する意識が変わった」

  • コロナ禍前と現在で旅行に対して意識は変わりましたか

中国の建国記念日にあたる「国慶節」の大型連休(2024年10月1日~10月7日)を前に、成都市、広州市、深セン市、上海市、杭州市、北京市、蘇州市、南京市、天津市、重慶市の計10都市に在住する556人に調査を行ったところ、コロナ禍前と現在で旅行に対して、意識が「特に変わっていない」と回答した人は19.6%(109人)だった。「変わった」と回答した人は80.4%(447人)で、8割以上の人が「意識が変わった」という結果となった。

  • コロナ禍前と現在で旅行に対して、意識はどのような面で変わりましたか

「変わった」と回答した447人を対象に「どのような面で意識が変わったか」を尋ねたところ、「渡航場所」が最も多く67.8%(303人)、続いて「予算」が55.9%(250人)、「旅行の時期」が49.2%(220人)と高い割合を占めている。

多くの中国在住者が国慶節期間に特別なセールを期待

  • 国慶節期間に中国国内や海外で特別なセールやプロモーションを期待していますか

国慶節期間に中国国内や海外で特别なセ一ルやプ口モーションを「期待している」と回答した人は472人で、全体の84.9%を占めている。

  • 国慶節期間に中国国内や海外でどのような商品やサービスを購入したいですか

特に、コスメ、デジタル製品、食事、旅行、ファッション/アクセサリーなど、日常消費財に対する特別なセールやプロモーションの期待が高いことがわかった。「コスメ」と回答した人は68.0%(321人)で最も多く、「デジタル製品」は61.4%(290人)、「食事」が56.1%(265人)、「旅行」が54.9%(259人)と半数を超える結果となった。半数には届かなかったものの「ファッション/アクセサリー」も49.2%(232人)と、特別なセールへの期待値が高い結果となった。

国慶節期間の消費の意識は7割以上が「いつも通り、もしくは支出を増やす」

  • 今年の国慶節期間中、経済状況に対する意識は変わりましたか

今年の国慶節期間中の経済状況に対する意識について、「いつも通りの支出」と回答した人は44.8%(249人)、「支出を増やす」と回答した人は28.2%(157人)で、支出に関して、「いつも通り、もしくは支出を増やす」という回答は、全体の7割以上(73%)となった。一方で、「支出を抑える」と回答した人は150人(27.0%)と少数派だった。

全体の37.2%が今年の国慶節の大型連休で日本旅行を予定

これまで日本に行ったことがある、または今後行く予定がある390人を対象に、今年の国慶節の大型連休中における海外旅行の予定を尋ねたところ、昨今の円安の影響などもあり、「日本」と回答した人は半数を超える53.1%(207人)という結果となった。これは、本調査の回答者全体(556人)の37.2%にあたる。

国慶節期間、日本国内で人気のエリアは「北海道」「東京」「大阪」がトップ3に

  • 今年の国慶節期間、日本国内でどの地域を訪問する予定ですか? その旅行先について、これまで何回行きましたか

今年の国慶節期間、「日本」に旅行する予定だと回答した人(207人)の中で、人気の高かった都道府県は、「北海道」、「東京都」、「大阪府」がトップ3となった。「北海道」は、69.6%(144人)で約7割の人が訪問する予定と回答している。さらに、「北海道」と回答した人のうち、およそ3人に1人にあたる34.0%(49人)は、これまでに1回以上北海道を訪れたことがあるリピーターだった。次に訪問予定先として多いのが「東京」で51.7%(107人)、3番目に多い「大阪」は25.6%(53人)となっている。

上記の訪問先を選んだ理由(自由回答)として、圧倒的な人気となった北海道は、「自然や景色が美しい」といった内容や「札幌・大通公園」「函館山の夜景」といった有名な観光地が挙がった。東京に関しては、「日本の首都、アジアで最も賑やかな都市」「買い物をしたい」「アニメの舞台」といった回答だった。また大阪は、「面白そう」と日本におけるイメージと同様のものや「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」といったテーマパークを理由に挙げる回答もあった。