Netflixで2024年9月19日から世界で配信されているドラマ『極悪女王』。鈴木おさむ氏が企画・脚本、『凶悪』、『孤狼の血』の白石和彌氏が監督を務める本作は、1980年代の女子プロレス界が舞台。極悪同盟のダンプ松本を主人公とし、クラッシュ・ギャルズの長与千種とライオネス飛鳥ら、女子レスラーたちのリングをかけめぐる青春が描かれています。

  • Netflix『極悪女王』

ダンプ松本を演じるゆりやんレトリィバァが45kg減量した後に、この作品のために再度大幅な増量をして撮影に挑んだことでも、大きな話題となりました。本記事ではそんなゆりやんをはじめとするキャスティングでも話題となっている『極悪女王』のキャストやあらすじを紹介します。

『極悪女王』の主要キャスト

ここからはドラマ『極悪女王 』に出てくる主要キャラの説明をしていきます。本作に登場するのは、1980年代の女子プロレスシーンをリードしたレジェンド的存在ばかりです。

ダンプ松本

  • 『極悪女王』で激しい戦いを繰り広げるゆりやんレトリィバァと剛力彩芽

演者: ゆりやんレトリィバァ

出演ドラマ: 『ベビーシッター・ギン!』(2019年)、『ハゲしわしわときどき恋』(2020年)、『全裸監督2』(2021年)、『持続可能な恋ですか? ~父と娘の結婚行進曲~』(2022年)、『推しが上司になりまして』(2023年)など

ダンプ松本は、幼い頃から女子プロレスラーに憧れ、1980年に全日本女子プロレスからデビュー。当初は落ちこぼれだったが、1984年にダンプ松本に改名後、クレーン・ユウらとともに極悪同盟を結成し、ヒールとしてブレイク。女子プロレス界最恐のヒールとして活躍する。ベビーフェイスのクラッシュ・ギャルズと抗争を繰り広げ、女子プロレスの人気を牽引した。

主人公のダンプ松本を演じたのは、芸人のゆりやんレトリィバァです。2013年から活動を始め、その英語力を生かしたネタで人気を博しました。ダイエットで45kgの減量に成功するも、『極悪女王』の役作りのために増量して肉体を改造し、撮影に臨んでいます。2019年にはアメリカのオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演するなど海外での展開も視野に入れ、活動の幅を広げています。

長与千種

演者: 唐田えりか

出演ドラマ: 『貴族探偵』(2017年)、『ブランケット・キャッツ』(2017年)、『覚悟はいいかそこの女子。』(2018年)、『凪のお暇』(2019年)など

1980年に全日本女子プロレスからデビューした長与千種。デビュー後しばらくは落ちこぼれだったが、1983年にライオネス飛鳥とともにクラッシュ・ギャルズを結成。男子プロレスのようなストロングスタイルの戦い方で、正統派のベビーフェイスとして絶大な人気を得た。

主人公のライバルである長与千種役は、唐田えりかが演じました。2014年から芸能活動を始めた彼女は、映画・ドラマで活躍。2018年には映画『寝ても覚めても』や『覚悟はいいかそこの女子。』などでヒロインを演じました。しばらく女優を休業していた時期がありましたが、少しずつ映画作品で復帰しています。

ライオネス飛鳥(北村智子)

  • Netflix『極悪女王』に出演するゆりやん剛力彩芽

演者: 剛力彩芽

出演ドラマ: 『大切なことはすべて君が教えてくれた』(2011年)、『IS(アイエス) ~男でも女でもない性~』(2011年)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(2013年)、『女囚セブン』(2017年)、『真夜中にハロー!』(2022年)など

ライオネス飛鳥は1980年に全日本女子プロレスからデビューしたあと、1983年に長与千種とクラッシュ・ギャルズを結成。ストロングスタイルのベビーフェイスとして人気に。アイドルレスラーとして歌手活動も行うなど、多方面で活躍した。

このライオネス飛鳥を演じたのは、女優の剛力彩芽です。2008年から芸能活動を始め、ショートカットが印象的な美少女としてドラマやバラエティ番組などに多数出演し、人気を博しました。2020年からは自身が設立した個人事務所に所属し、活動しています。

クレーン・ユウ

演者: えびちゃん(マリーマリー)

出演ドラマ: 『ゆりあ先生の赤い糸のはじまりのはじまり』(2023年)

1980年に全日本女子プロレスでデビューを飾る。本庄ユカリ、マスクド・ユウを経て、クレーン・ユウに改名し、ダンプ松本とともに極悪同盟のヒールとして活躍。元祖極悪同盟のナンバー2として、全日本女子プロレスを盛り上げる。

ヒールレスラーのクレーン・ユウ役は、吉本興業に所属するお笑い芸人「マリーマリー」のえびちゃんが演じています。バラエティ番組に出演するほか、2023年には地上波ドラマのネット配信スピンオフ作品『ゆりあ先生の赤い糸のはじまりのはじまり』に女優として出演しました。

松永高司

演者: 村上淳

出演ドラマ: 『私立探偵 濱マイク』(2002年)、『ハチミツとクローバー』(2008年)、『八重の桜』(2013年)、『山田孝之のカンヌ映画祭』(2017年)、『時をかけるな、恋人たち』(2023年)など

全日本女子プロレスを旗揚げした松永兄弟の3男。全女の会長として女子プロレスゲームを牽引。選手たちを育成した。

全日本女子プロレス会長の松永高司を演じたのは、村上淳です。10代の頃にモデルとして活動を開始し、その後俳優に転向した彼は、映画を中心に多くの作品で活躍しています。歌手のUAとの間に生まれた息子・村上虹郎も現在は俳優としており、映画『銃』(2018年)などで親子共演も果たしています。

『極悪女王』のあらすじ

小学生の松本香は、女子プロレスラーのジャッキー佐藤に憧れる。レスラーになるという夢を持ち続けた香は、高校を卒業して全日本女子プロレスに入門。同期の長与千種や北村智子とともに練習に励むが、才能に恵まれた智子と違い、香や千種は落ちこぼれと呼ばれていた。しかし、ライオネス飛鳥と名乗る智子と千種がクラッシュ・ギャルズを結成。ベビーフェイスのコンビとして、女子プロブームを作り出していく。取り残された香はダンプ松本と名乗ってヒールに転向。クレーン・ユウと極悪同盟を結成し、最恐ヒールとしてクラッシュ・ギャルズとの抗争に乗り出していく……。

  • Netflix『極悪女王』に出演するゆりやんレトリィバァ

『極悪女王』の見どころ

ここからは『極悪女王』の見どころを紹介します

実話ベースのストーリーとプロが全面協力した迫力の映像

この『極悪女王』は、1980年代の女子プロレスブームを牽引した実在の女子レスラーたちの物語です。主人公のダンプ松本、クラッシュ・ギャルズの長与千種とライオネス飛鳥、さらにクレーン・ユウ、ジャガー横田、デビル雅美、大森ゆかり、ブル中野といった実在のレスラーたちの青春時代が熱く描かれています。

ダンプ松本を演じたゆりやんレトリィバァは、トレーニングで肉体改造して40kgも増量。他の俳優陣もトレーニングを積み、プロレスラーらしい筋肉をつけた体で撮影に挑んでいます。

長与千種が主催しているプロレス団体「マーベラス」が撮影に全面協力していることもあり、試合の迫力もお墨付き。俳優陣が本気で挑んだ試合シーンは、当時のプロレスファンにとっても納得できる仕上がりになっています。

  • Netflix『極悪女王』に出演するゆりやんレトリィバァ

『極悪女王』の配信はいつから?

『極悪女王』は2024年9月19日から配信開始となっています。本記事で紹介した俳優以外にも、斎藤工ら実力派俳優の出演も決まっている本作。配信後の展開が今から待ち遠しいファンも少なくないことでしょう。

『極悪女王』のキャストやあらすじを紹介しました

ゆりやんレトリィバァ主演のドラマ『極悪女王』。女子プロレスにあこがれる一人の少女・松本香が、ひた向きに夢を追い、葛藤しながらも同期たちと切磋琢磨し、やがてダンプ松本となりヒールの道で才能を開花させていく様子は、まさに青春ドラマの王道でもあります。

1980年代の女子プロブームの立役者だったレスラーたちの青春を描く本作、当時を知る人にとっては懐かしく、知らない人にとっては新鮮に映るはず。気になる方は、ぜひご覧になってみてください。女子プロレスにハマってしまう人が続出してしまうかもしれません……。