1軍への”推薦“も…?巨人、ファームでは好成績を残している6人。2軍でアピ…

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 プロ野球の世界では、熾烈な一軍争いが繰り広げられる。昇格するには、二軍での数字が判断材料になるだけに、ファームでの活躍が求められる。また、若手選手にとっては今季の二軍成績が来季の一軍起用につながるケースもある。ここでは今季ファームで躍動している読売ジャイアンツの選手を紹介したい。(※今季成績は9月25日時点)

 

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フリアン・ティマ

・投打:右投右打
・身長/体重:193cm/86kg
・生年月日:2004年9月25日
・経歴:フアンホセドゥアルテ校
 
 19歳ながら、二軍で2桁本塁打をマークしているフリアン・ティマ。恵まれた体格と、抜群のポテンシャルを秘める逸材だ。
 
 ドミニカ共和国で実施されたトライアウトに合格し、2021年2月に読売ジャイアンツと育成契約を結んだティマ。入団当時は16歳と異例の若さであった。
 

 
 来日2年目の2022年は、三軍戦で57試合に出場して打率.281、1本塁打、21打点を記録。昨季は故障による離脱もあったが、二軍戦を経験するなど順調なステップアップを見せた。
 
 来日4年目の今季は、二軍が主戦場に。ここまで111試合の出場で打率.252、15本塁打、53打点をマーク。
 
 やや粗削りなところはあるが、持ち前のパワーを存分に発揮。本塁打数ではイースタン・リーグ2位につけている。
 
 現在は育成契約だが、このままアピールを続ければ、来季中の支配下契約も十分に考えられるだろう。







畠世周

・投打:右投左打
・身長/体重:186cm/82kg
・生年月日:1994年5月31日
・経歴:近大福山高 - 近畿大
・ドラフト:2016年ドラフト2位
 
 昨季は右肘のクリーニング手術を受け、プロ入り後初めて一軍登板なしに終わった畠世周。故障が癒えた今季は、ファームで好成績を残しているものの、一軍では1試合の登板にとどまっている。
 
 近畿大から2016年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーは開幕こそ出遅れたが、シーズン途中から先発ローテーションに定着し、13試合の登板で6勝4敗、防御率2.99の好成績を収めた。
 

 
 プロ1年目から大器の片鱗ぶりを示した畠だったが、翌年以降は度重なる故障に苦しみ、一軍での登板機会が減少。
 
 2021年には中継ぎに転向し、自己最多の52試合に登板したが、翌2022年は27試合と登板数が半減。
 
 昨季は開幕前に行った右肘手術の影響で、一軍登板がないままシーズンを終えた。
 
 今季は二軍で36試合に登板し、防御率1.51の好成績を残しているが、一軍ではわずか1登板のみ。一軍での結果が求められる年齢になっているだけに、残り試合で一軍昇格を勝ち取りたい。







喜多隆介

・投打:右投右打
・身長/体重:179cm/83kg
・生年月日:1998年8月25日
・経歴:小松大谷高 - 京都先端科学大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト2位
 
 プロ4年目の今季は、二軍で3割近い打率を残すなど、打撃で存在感を示している喜多隆介。しかし、ポジションの兼ね合いもあって一軍では1試合の出場にとどまっている。
 
 京都先端科学大から2020年育成選手ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーから二軍でアピールに成功し、同年8月に支配下登録を勝ち取った。
 

 
 翌2022年は二軍で52試合出場、打率.265、2本塁打、19打点とまずまずの数字を記録。同年は念願の一軍デビューを果たし、14試合に出場した。
 
 だが、昨季はシーズンの大半をファームで過ごし、一軍出場なし。今季は一軍昇格のチャンスを2度得たが、出場1試合と出番が限られている。
 
 それでも、ファームでは81試合に出場し、打率.292、3本塁打、25打点と結果を残している。
 
 さらなるレベルアップを見せ、岸田行倫、大城卓三、小林誠司が形成する一軍捕手陣の壁を越えていきたい。







中山礼都

・投打:右投左打
・身長/体重:182cm/82kg
・生年月日:2002年4月12日
・経歴;中京大中京高
・ドラフト:2020年ドラフト3位
 
 昨季は一軍で78試合と多くの出番を得ていた中山礼都。高卒4年目の今季は、一軍での出場機会が激減しているものの、二軍では圧巻の成績を収めている。
 
 中京大中京高から2020年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。高卒1年目から二軍で打率3割超をマークし、次期正遊撃手候補と大きな期待が寄せられた。
 

 
 翌2022年に一軍デビューを果たし、50試合に出場。昨季はレギュラー奪取に至らなかったが、シーズンの大半を一軍で過ごし、自己最多の78試合出場、打率.239、5盗塁を記録した。
 
 今季はさらなる飛躍が期待されたが、ドラフト4位ルーキー・泉口友汰や門脇誠の存在もあって、一軍では前年を大きく下回る出場数に。
 
 一方、二軍では67試合出場で打率.332、4本塁打、30打点、出塁率.431と傑出した数字をマーク。9月7日一軍へ昇格すると、同日のDeNA戦で適時打、次戦ではスタメン起用に応えるマルチ安打を放った。
 
 その後も一軍に帯同している中山。貴重な戦力として活躍を続け、リーグ優勝へ向けた起爆剤となりたいところだ。






菊地大稀

・投打:右投左打
・身長/体重:186cm/89kg
・生年月日:1999年6月2日
・経歴:佐渡高 - 桐蔭横浜大
・ドラフト:2021年育成選手ドラフト6位
 
 昨季は一軍のブルペンに定着し、50試合に登板した菊地大稀。今季は二軍で無双状態となっているが、ここまで一軍登板なしとなっている。
 
 桐蔭横浜大から2021年育成選手ドラフト6位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーの4月に早くも支配下契約を勝ち取ると、同年は一軍でリリーフを中心に16試合に登板した。
 

 
 プロ2年目の昨季は、シーズン途中から勝ちパターンの一翼を担い、50試合登板で4勝4敗11ホールド、防御率3.40をマーク。
 
 150キロ超のストレートと鋭い縦のスライダーを武器とし、奪三振率10.38と抜群の数字を残した。
 
 今季はさらなる飛躍が期待されたが、開幕一軍入りを逃すと、長らくファーム暮らしが続いている。
 
 二軍では34試合に救援登板し、4勝2敗、防御率1.09、奪三振率11.45と圧巻の数字を残しているが、一軍でのチャンスが巡ってこない状況だ。状態を維持し、シーズン最終盤、ポストシーズンの切り札となりたい。






山田龍聖

・投打:左投左打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:2000年9月7日
・経歴:高岡商 - JR東日本
・ドラフト:2021年ドラフト2位
 
 ドラフト2位と高い評価を受けてプロ入りしたが、ここまで一軍登板経験がない山田龍聖。プロ3年目の今季は二軍で圧巻の数字を残しているが、一軍デビューには至っていない。
 
 高岡商時代には、3年夏の甲子園で大阪桐蔭から11奪三振を記録し、大きな注目を集めた山田。JR東日本を経て、2021年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 即戦力と期待されたが、ルーキーイヤーは制球難に陥り、二軍で9試合登板、0勝2敗、防御率8.69と苦しんだ。
 
 昨季は制球面での課題が改善され、18試合の登板で3勝0敗、防御率2.48の好成績を残したが、夏場に左肩痛で離脱。一軍昇格がないままシーズンを終えた。
 
 それでも今季は、ファームで28試合に救援登板し、2勝2敗、防御率1.78、奪三振率10.30と無双状態だ。
 
 一軍ではチームが優勝争いの真っ只中にいるが、今季中に一軍昇格のチャンスを掴みたいところだ。



 



 

 
【了】