
プロ野球 最新情報(最新ニュース)
プロ野球の世界では、熾烈な一軍争いが繰り広げられる。昇格に向けては二軍での数字が判断材料になるだけに、ファームでの活躍が必須。また、若手選手にとっては今季の二軍成績が来季の一軍起用につながるケースもある。ここでは、今季ファームで躍動している東京ヤクルトスワローズの選手を紹介したい。(※今季成績は9月16日時点)
今シーズンのセ・リーグはDAZNで生中継!
月額1270円お得に観るなら[PR]
尾仲祐哉
・投打:右投左打
・身長/体重:173cm/75kg
・生年月日:1995年1月31日
・経歴:高稜高 - 広島経済大
・ドラフト:2016年ドラフト6位
今季は、二軍で圧巻の投球を披露している尾仲祐哉。現在29歳と結果が求められる立場となっているだけに、一軍で輝きを放ちたい。
2016年ドラフト6位で横浜DeNAベイスターズに入団すると、ルーキーイヤーから一軍デビューし、11試合に登板。さらなる飛躍が期待されていたが、同年オフにFA移籍した大和の人的補償で阪神タイガースに移籍となった。
プロ2年目の2018年には自己最多の12試合に登板し、防御率3.86を記録。しかし、その後は目立つ成績を残せず、苦しいシーズンが続いた。
2022年オフに戦力外通告を受け、2023年から東京ヤクルトスワローズに活躍の場を移したが、同年は11試合の登板で防御率5.17と振るわず。
今季は開幕からファームが主戦場となったが、二軍では28試合に登板し、防御率0.98と抜群の安定感を誇り、9月に今季初の一軍昇格を果たした。
しかし、今季初登板となった同月6日の阪神戦では、佐藤輝明に満塁本塁打を打たれるなど、2イニングを投げ4失点。翌日に再び二軍降格を命じられた。
今シーズンも残り少なくなっているが、ファームで再びアピールし、なんとか来季以降につながる結果を残したい。
橋本星哉
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/85kg
・生年月日:2000年9月18日
・経歴:興国高 - 中央学院大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位
プロ2年目の今季は猛アピールが実り、支配下契約をもぎ取った橋本星哉。強打の捕手として大きな期待が寄せられている。
中央学院大では4年時から正捕手の座を掴み、2022年育成選手ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。
ルーキーイヤーは二軍で70試合に出場し、打率.282、2本塁打、14打点と非凡な打力を発揮した。
プロ2年目の今季もファームで結果を残し、5月に支配下登録を奪取。7月に行われたフレッシュオールスターでは「5番・中堅」でスタメン出場し、2安打4打点の活躍でMVPに輝いた。
ファームではここまで93試合に出場し、打率.252、6本塁打、36打点、8盗塁をマーク。打撃で結果を残す一方で、盗塁阻止など守備面で課題を残し、一軍昇格には至っていないが、着実なステップアップを示している。
外野手としても起用されており、選択肢を広く持ちながら、一軍昇格のチャンスを狙いたい。
小森航大郎
・投打:右投右打
・身長/体重:173cm/83kg
・生年月日:2003年4月30日
・経歴:宇部工
・ドラフト:2021年ドラフト4位
高卒3年目の今季は、イースタン・リーグの盗塁トップに立つなど、走攻守で確かな成長を見せている小森航大郎。
宇部工時代には、3年夏の山口大会で打率.909(11打数10安打)、1本塁打の大活躍。3拍子揃った遊撃手と評価を得て、2021年ドラフト4位で東京ヤクルトスワローズに入団した。
ルーキーイヤーは、故障もあって二軍で22試合出場、打率.200にとどまったが、昨季は49試合の出場で打率.230、3本塁打と着実にステップアップ。
高卒3年目の今季は、現時点で101試合に出場し、打率.252、2本塁打、23打点、22盗塁をマーク。
内野守備はまだまだレベルアップが必要だが、盗塁数はリーグトップに君臨し、成功率85%と高い水準を誇っている。
そして、9月6日の阪神戦で待望の一軍デビュー。ここまでは代打での2試合の途中出場にとどまっているが、ここからチャンスを掴み、一軍でも走攻守で躍動したい。
阪口皓亮
・投打:右投左打
・身長/体重:188cm/90kg
・生年月日:1999年8月15日
・経歴:北海高
・ドラフト:2017年ドラフト3位
今季は二軍で好成績を残しながらも、一軍では思うような投球ができずにいる阪口皓亮。残り試合で、再び一軍で先発のチャンスを得たいところだ。
2017年ドラフト3位で横浜DeNAベイスターズに入団。高卒4年目の2021年に8試合に先発し、プロ初勝利を含む2勝を挙げた。
しかし、その後は飛躍することができず、2023年7月に西浦直亨とのトレードで東京ヤクルトスワローズに移籍となった。
同年の移籍後は中継ぎとして13試合に登板し、0勝2敗2ホールド、防御率3.31とまずまずの数字を記録。
移籍2年目の今季は先発に再転向すると、開幕からファームで好投を連発し、4月下旬に一軍へ昇格。同月20日に古巣DeNA戦で先発マウンドに上がったが、5回途中7失点で降板。
その後、7月28日の広島戦で約3か月ぶりに一軍で先発の機会が巡ってきたが、4回途中3失点とまたも結果を残せず。翌日に二軍再降格となった。
一方、ファームでは18試合に登板し、8勝3敗、防御率2.00と優秀な数字を記録している。課題とされている制球力を磨き、まずは今季3度目の一軍登板を勝ち取りたい。
北村恵吾
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/90kg
・生年月日:2000年12月18日
・経歴:近江高 - 中央大
・ドラフト:2022年ドラフト5位
昨季はプロ初安打を満塁本塁打で記録するなど、鮮烈な一軍デビューを果たした北村恵吾。今季は故障離脱もあって、ファームでの生活が続いている。
近江高時代は1年夏から4番打者を務め、3年夏には甲子園8強入りに貢献。中央大でも主軸として活躍し、2022年ドラフト5位で東京ヤクルトスワローズに入団した。
プロ1年目はファームで実戦経験を重ねると、96試合の出場で打率.234、10本塁打、46打点と長打力を発揮。
一軍でも12試合出場と少ない出番ながらも、プロ初安打となるグランドスラムを記録するなど、持ち味を示した。
プロ2年目の今季も、二軍が主戦場に。5月中旬から約2ヶ月間の離脱があったが、ここまで67試合に出場し、打率. 271、2本塁打、18打点、出塁率.342とまずまずの数字を収めている。
ファームでは内外野をこなすユーティリティー性も見せているが、一軍からは声がかかっていない状況だ。残り試合でアピールを続け、チャンスを掴み取りたい。
柴田大地
・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/94kg
・生年月日:1997年11月7日
・経歴:日体荏原高 - 日本体育大 - 日本通運
・ドラフト:2021年ドラフト3位
力強い速球が魅力の柴田大地。今季は二軍で成績を向上させているが、一軍では実力を発揮できていない。
日本通運時代に最速156キロの速球派右腕として注目を集め、2021年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団。
ルーキーイヤーに一軍マウンドを経験するも、デビュー戦は1回5失点(自責点1)とほろ苦い登板に。同年はシーズンの大半をファームで過ごした。
翌2023年は、二軍で40試合登板、防御率5.59と低調な数字に終わり、一軍登板なしに終わるなど悔しいシーズンとなった。
プロ3年目の今季は開幕から二軍で好投を続け、5月に一軍昇格。しかし、同月5日の中日戦では2回1安打2四球1失点と結果を残せず、翌日に二軍降格。以降はファーム暮らしが続いている。
それでも、ファームではここまで36試合に登板し、1勝1敗、防御率2.45をマークしている。プロ3年目を迎えているだけに、そろそろ一軍で存在感を示していきたいところだ。
【了】