しゅふJOB総研は9月12日、「マイナ保険証」についての調査結果を発表した。調査は2024年7月25日~年8月1日、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層420名を対象にインターネットで行われた。

  • あなたはマイナンバーカードをお持ちですか

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にマイナンバーカードを所持しているか尋ねると、「持っている」と回答した人は79.0%だった。

  • あなたはマイナンバーカードを健康保険証として利用していますか

  • マイナンバーカードの健康保険証利用:全体とマイナンバー所持者との比較

続いて、「あなたはマイナンバーカードを健康保険証として利用していますか」と質問したところ、「利用している」と答えた人は19.8%。マイナンバーカードを「持っている」と回答した人だけに絞っても、利用しているのは25.0%だった。マイナ保険証の普及は、まだ道半ばであることが伺える。

  • 2024年12月2日から現行の健康保険証は廃止され、マイナンバーカードを基本とする仕組みへ移行します。そのことについてどう思いますか

「2024年12月2日から現行の健康保険証は廃止され、マイナンバーカードを基本とする仕組みへ移行します。そのことについてどう思いますか」と尋ねると「賛成」が13.3%であるのに対し、「反対」は45.0%と3倍以上となった。

  • マイナンバーカードの活用範囲として広げて欲しいものはありますか

「マイナンバーカードの活用範囲として広げて欲しいものはありますか」との質問には、「活用範囲として広げて欲しいものはない」との回答が最も多く3割を超えたものの、「資格の証明書として利用」が17.6%、「自動車などの運転免許証として利用」も16.7%あった。

マイナンバーカードについてフリー回答で意見を求めたところ、「カード1枚に情報がつまりすぎているため、できれば持ち歩きたくないです」(40代:パート/アルバイト)、「クレジットカードとして利用出来たりするのは普及するのが難しい点もあるかと思います。口座の紐付けが必ずとなってくるので、ポイントカードとして使うことから浸透させるのもいいと思う」(60代:パート/アルバイト)、「1枚でいろいろ使えると便利です」(60代:パート/アルバイト)、「偽造や情報漏洩などきちんと管理して欲しい」(50代:フリー/自営業)、「仕方がない事だけど、暗証番号入力が面倒。顔認証もあるけど、認証されない時や、子どもの分まで暗証番号を覚えて居ないといけないのが大変」(30代:今は働いていない)、「活用範囲が広がり便利になると嬉しいが、セキュリティの面が心配になる」(40代:パート/アルバイト)、「マイナンバーカードを使いたい人と使いたくない人で分けてほしい。強制なのがなんか嫌」(50代:パート/アルバイト)、「あらゆるデータを国が管理しすぎていて怖い」(50代:パート/アルバイト)、「更新の際の手続きが面倒」(50代:パート/アルバイト)、「とにかく漏洩が心配。なんでも紐付けられてしまうのが怖い」(30代:派遣社員)などの声が寄せられた。

不安や不満の声の比率が多く感じられたものの、便利になると期待する声も見られた。健康保険証の廃止でマイナンバーカードを持ち歩くことにリスクを感じたり、実質的にマイナンバーカードの所持を強制されていると感じている人も少なくないようだ。また、国に情報を管理されることやセキュリティに対する不安を感じている人もいた。