400Fが運営する家計診断・相談サービス「オカネコ」は、「オカネコ 老後資金の意識調査」結果を9月10日に発表した。同調査は2024年8月24日~8月27日の期間、全国の『オカネコ』ユーザー786人を対象にインターネットを用いて行われた。
老後に必要なお金について、試算したことはあるか尋ねたところ、「試算したことがある」が50.2%で最多となり、2人に1人が老後へ必要なお金を試算した経験があることがわかった。
世帯年収別で見ると、世帯年収が高くなるほど試算経験があることが判明。だが、世帯年収1,200万円以上の人でも32.1%が試算をした経験がないことがわかった。
老後のお金について試算をしたことがある人に、老後への生活資金にまつわる準備について聞いたところ、「貯金」(76.3%)に次ぎ、「NISA」(69.2%)、「投資信託への投資」(47.2%)と続き、約7割がNISAをはじめとする投資での準備を進めていることがわかった。
また、「特に何もしていない(公的年金や退職金で充当予定等)」は1.2%となり、残りの98.8%、ほぼ100%が貯金・資産運用等の準備を進めていることも判明している。
一方で、世帯年収別の「老後に必要とされる試算平均額/月」と「公的年金(国民年金と厚生年金)の想定支給額」を比較すると、世帯年収400万円未満では「約6万円/月」から、世帯年収1,200万円以上では「約11万円/月」となり、平均すると「約7万円/月」足りていないことが明らかになったという。
老後のお金について試算をしたことがない人に、老後への生活資金にまつわる準備について尋ねたところ、「特に何もしていない(公的年金や退職金で充当予定等)」(21.1%)となり、試算をした人との差分が非常に大きくなることがわかった。
また、資産運用を行っている人に、現在、老後資金準備のために、毎月新たに資産運用に投じている金額を質問したところ、老後資金の試算をした人は「約3.1万円/月」、試算したことはない人は「約0.7万円/月」となり、差額は約2.4万円あることがわかった。