日産自動車子会社の中東日産は9月3日、新型「パトロール」を発表した。

  • 中東日産、新型日産「パトロール」を発表

6.5万ドルから

新型は「パトロール」の伝統を残しつつ、先進感あふれるエクステリアデザインを採用。あらゆる面で強靭性と耐久性を感じさせ、「unbreakable」(壊れることのない頑丈性)を体現している。フロントのVモーショングリルの左右に配した印象的な「C」形のヘッドライトは、アダプティブドライビングビーム(ADB)技術を採用しており、最適な視界の確保に貢献する。

22インチの合金ホイールは路上での存在感を高めるだけでなく、優れたオフロード性能に必要なロードクリアランスも実現。パトロールの堂々とした佇まいを一層際立たせている。

  • 7代目となる「パトロール」は過去の伝統を受け継ぎながら、将来も見据えた革新性を体現

プレミアムなインテリアは、快適さと最先端のテクノロジーが調和するよう緻密に設計され、乗る人すべてに快適な運転体験を提供する。

2つの14.3インチのディスプレイを配したインフォテインメントシステムはGoogle ビルトインを搭載した日産コネクト2.0を採用。これにより、ナビゲーション、セキュリティ、エンターテインメントがひとつのプラットフォームに統合され、ユーザー自身のデジタルライフと車両の連携をよりシームレスに行えるようになる。

ディスプレイには、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影するInvisible-to-Visible技術を採用。「ウルトラ ワイドビュー」により視野は170度にまで拡大し、「インビジブル フードビュー」により車両の真下を透過して確認できるようになるなど、オフロードや狭いスペースでも安全な運転をサポートする。

  • シームレスなインフォテイメントとプレミアムなインテリアを備え、高品質な運転体験を提供

また、新たに搭載した「バイオメトリック クーリング」は、内蔵された赤外線センサーが乗員の体温を検知し、温度と風量を自動で調整して快適な車内環境を保つ。

さらに、12個のスピーカーからなる「クリプシュ プレミアムオーディオシステム」、64色から選べるアンビエント ライトシステムがクラス最高の広さを誇る乗員空間をより快適に演出する。

  • 大胆なデザインと、パワフルなV6ツインターボエンジンを搭載

新型「パトロール」が搭載する新型3.5リットルV6ターボエンジン(最大出力:425馬力、最大トルク:700Nm)は、従来のV8エンジンと比較して出力が7%、トルクが25%向上。燃費も大幅に改善している。9速ATを介して伝達されたその動力が路面を捉え、市街地から険しい地形に至る様々な地形でより質の高いドライビング体験を提供する。

また、走行シーンによって適切な車高に調整することを可能にした「アダプティブ エアサスペンションシステム」を標準装備とした。通常走行時は車高を下げることで空力性能を確保し、乗員の乗降時は更に車高を下げて乗り降りや荷物の載せ降ろしを容易にする。

ドライブモードは標準、砂地、岩場、轍、エコ、スポーツの6つから選ぶことができる。また、日産初採用の4WDトランスファーモードインターロックシステムによりシームレスなモードの切り替えが可能になった。

運転支援技術については、「プロパイロット」を中東地域で初めて採用。車速調整や車線維持に加え、ナビゲーションデータを活用してカーブやインターチェンジでの車速を自動調整する機能も備えている。

同モデルは2024年11月1日からアラブ首長国連邦、サウジアラビアおよび中東地域の日産のパートナーの販売店で販売開始予定。価格は6.5万USドルからとなる。