アデコは9月4日、X世代・Y世代・Z世代の「仕事に関する比較調査」の結果を発表した。調査は2024年6月27日~28日、20代~50代の男女2,050人(各年齢男女25人ずつ)を対象にインターネットで行われた。

勤務先からPCやスマホを貸与されている?

全国のX世代(750人)、Y世代(850人)、Z世代(500人)の働き手2,050人に対し、「あなたは、勤務先からPCやスマホを貸与されていますか」と質問したところ、全体の29.8%が「PCとスマホどちらも貸与されている」、36.0%が「PCのみ貸与されている」、3.9%が「スマホのみ貸与されている」と回答した。一方、PCとスマホどちらも貸与されていないと答えた回答者は30.4%だった。

  • 勤務先からPCやスマホを貸与されているか(単一回答)

Z世代の約4割が「スマホのみで資料を作成することがある」と回答

勤務先からPCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されていると回答した全国のX世代(263人)、Y世代(275人)、Z世代(151人)の働き手689人に対し、「あなたは、貸与されたスマホのみを使って業務のための資料を作成することはありますか」と質問したところ、Z世代では約4割となる37.7%が「ある」と回答した。一方、「ある」と回答したY世代は32.0%、X世代は21.7%と、世代が上がるごとにスマホのみで業務用の資料を作成する働き手の割合が低くなった。

  • スマホのみで業務用の資料を作成することがある

次に、スマホのみを使って業務用の資料を作成する頻度について質問したところ、これもZ世代がもっとも高く、「PCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されている」と回答した働き手のうち、約2割となる16.6%が「ほぼ毎日」と回答した。「ほぼ毎日」と回答したX世代は12.2%、Y世代は11.6%だった。

  • スマホのみで業務用の資料を作成する頻度(単一回答)

Z世代の2割超は、ほぼ毎日「業務で生成AIを活用」

勤務先からPCとスマホの両方、もしくはどちらかを貸与されていると回答した全国のX世代(528人)、Y世代(543人)、Z世代(355人)の働き手1,426人に対し、「あなたは、業務で生成AIを使用することを許可されていますか」と質問したところ、全体の約3割にあたる29.1%が「許可されている」と回答した。一方、「許可されていない」は33.2%で、3割以上の企業で生成AIの使用が禁止されていることがわかった。また、全体の37.7%が「わからない」と回答しており、生成AIの使用に関する方針を定められていない、もしくは周知できてない企業が多い可能性がある。

  • 生成AIを業務で使用することを許可されているか(単一回答)

続いて、業務で生成AIを使用することを許可されていると回答した全国のX世代(106人)、Y世代(133人)、Z世代(99人)の働き手338人に対し、使用頻度を質問したところ、業務で生成AIを使用する頻度がもっとも高かったのはZ世代で、2割以上となる20.2%がほぼ毎日使用していると回答した。

  • 生成AIを業務で使用する頻度(単一回答)

Z世代は、X世代・Y世代と比べて「プライベートよりも仕事を優先したい」

全国のX世代(750人)、Y世代(850人)、Z世代(500人)の働き手2,050人に対し、「どちらかといえば仕事よりもプライベートを優先したい/どちらかといえばプライベートよりも仕事を優先したい」、「どちらかといえば副業・兼業をしたい/どちらかといえば一つの仕事に専念したい」、「どちらかといえばリモートワークで働きたい/どちらかといえばオフィスに出社して働きたい」の3つの設問それぞれについて、どちらが回答者自身の考えにより近いか質問した。その結果、Z世代は、X世代・Y世代と比べて、「プライベートよりも仕事を優先したい」、「一つの仕事に専念するよりも副業・兼業をしたい」、「出社するよりもリモートワークで働きたい」と考えている働き手が多いことがわかった。

  • 仕事とプライベートどちらを優先したいか(単一回答)

  • 副業・兼業をしたいか、一つの仕事に専念したいか(単一回答)

  • リモートワークで働きたいか、出社して働きたいか(単一回答)