【横須賀 観光スポット】春日神社-横須賀から猿島と東京湾を望む鎮守様

横須賀市三春町にある「春日神社(かすがじんじゃ)」をご紹介します。京浜急行「堀ノ内駅」で下車して徒歩4分、または京浜急行バス「春日神社」で下車して徒歩3分です。神社の目の前がコインパーキングですので車でも大丈夫です。国道134号線沿いに案内の看板も出ています。

画像出典:湘南人

そこから曲がって入って真っすぐ行くと突き当りが春日神社になります。この辺りは一方通行が多いのでお気をつけて。

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こちらの神社の御祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。天児屋根命は中臣氏と藤原氏の祖神であり、奈良の春日大社や大阪の牧岡神社の御祭神としても知られています。神話によれば天照大御神が岩戸に隠れてしまった「天岩戸開き」の際に天太玉命(あめのふとだまのみこと)と共に働き、また天孫降臨の際には邇邇芸命(ににぎのみこと)に追従して地上に降り立ち、その後長く皇神を守護し奉ったとされています。

もともとは猿島に鎮座されており、当時は猿島を中心に十の島があった事から猿島が「十嶋(としま)」と呼ばれており、「十嶋大明神(としまだいみょうじん)」として猿島には本殿、現在の春日神社の場所には拝殿が作られ公郷(当時の地名)一円の鎮守として祀られていましたが、18世紀初め頃より春日大明神(かすがだいみょうじん)と呼ばれるようになりました。ちなみに現在の上町から公郷方面には「深田・中里・不入斗・佐野・公郷」の村があり、明治22(1889)年に合併し「豊島村」が出来ましたが、こちらも十の島、としまからつけられた名前です。同36(1903)年に村から町になり、同39(1906)年に横須賀町と合併し豊島の名前はなくなりましたが、現在でも町内会と豊島小学校の名前に残されています。

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猿島全島を境内とし本殿が祀られ、海をへだてて現在の拝殿から猿島に向かって遥拝するという、当時でも珍しい形の神社だったようです。

弘化4(1847)年に江戸湾(現在の東京湾)の防備の為に猿島に大砲が設置され日本初の台場が建設されました。後に軍用地となり明治41(1908)年に本殿が現在の場所に移されました。この時に社殿は向きを変えて猿島に向けて(参拝者は猿島に背を向ける形になります)建てられたそうです。

明治42年8月に公郷町内に鎮座されていた15社10柱を本社に合併し公郷町の氏神として鎮座されましたが大正12(1923)年9月1日の関東大震災で倒壊してしまいました。

翌13(1924)年7月に仮殿、その後本殿が建設され例祭日は7月30日とされました。

その後、昭和11(1936)年7月に現在の社殿が建設され現在に至ります。

境内社は豊守稲荷神社が鎮座されています。

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神輿庫(しんよこ:神輿を格納する所)がガラス張りで中が見えるのは珍しい気がします。

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そして猿島との関係なのでしょうか?神輿庫をお守りするのは狛犬ならぬ狛猿?が。ちゃんと口も阿(あ)と吽(うん)になっています。

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社務所は結婚式場にもなっており、神前式でそのまま移動できるように渡り廊下で社殿とつながっています。

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鳥居はだいぶ老朽化が進んでいるようで…2024年9月現在はこんな感じです。

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お賽銭を納めて神社を参拝するという事は、神様が鎮座される場所を守る事、神社を維持する事につながります。

地域をお守り頂くだけでなく猿島と非常に縁が深く東京湾を今も眺め続ける春日神社、是非参拝してみてくださいね。

 

 

施設紹介

【春日神社】

住所:横須賀市三春町3ー33