元プロ野球選手で野球解説者の西山秀二氏が14日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「佐々岡真司が語る監督時代の苦悩!! ○○に行けないのがつらかった!?」に登場。中学時代に桑田真澄氏とバッテリーを組んだことによる“弊害”を語った。

  • 西山秀二氏 =BSJapanext提供

中学時代の桑田真澄氏を語る

桑田氏と地元が一緒で、幼稚園から一緒だったことで知られる西山氏。中学時代、桑田氏がボーイズリーグをやめて、西山氏も在籍した地元中学校の野球部に入ったことをきっかけにバッテリーを組むことになるが、「入ってきたら、それはもうすごいじゃないですか、ひとりだけ」「もう、これは打たれないですよ。プロ野球で投げてた桑田が、そのまま中学生に投げてるようなもんですよ」と、桑田氏は当時からずば抜けてレベルが高かったという。

また、西山氏は「僕からしたら、感覚は変わらないんですよ。昔に受けてた感覚と、プロ野球で受けた感覚と。変わってないんですよ、ほとんど」「最初に彼と組んでるから、それ(そのレベル)が当たり前になってるじゃないですか。普通に構えてたら簡単に捕れるんですよ、その辺にしか来ないから」と、桑田氏のコントロールの良さを証言。さらに、「中学の時点で大きなカーブは投げたし、スラーブも投げたんです。それで今で言うカットみたいな、ちょっと曲がるやつも投げた。3種類投げたんです、その時点で。で、真っ直ぐはインサイド、アウトサイドに構えたら、だいたいその辺に来る」と振り返る。

この経験ゆえに「だから、キャッチャーがワンバンで止めなあかんの知らんのです。構えたら、そこに来るもんやと思って」いたという西山氏は、「『中学生の桑田が投げるんやから、プロ野球はみんな投げるやろ』と思うじゃないですか。それで、プロ野球に入ったら(制球が)ぐしゃぐしゃやないですか」と、プロ入り後に感じた“弊害”も告白。

そして、「最初、キャンプに行ったら2軍のピッチャーを受けるじゃないですか。フォークって言うから『はい!』って言ったら、真ん中ぐらいにワンバン投げてくる」「逃げるじゃないですか、こっちは。痛いし、当たったら。でも逃げたら怒られるし(笑)」と若かりし日の体験談を回想して、この話題を締めくくっていた。

【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BSJapanext 毎週火曜22:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。