今夏にドルトムントを退団したフンメルス [写真]=Getty Images

 ドイツ代表DFマッツ・フンメルスのレアル・ソシエダ加入が土壇場で破談となったようだ。28日、『マルカ』や『アス』など複数のスペインメディアが伝えている。

 現在35歳のフンメルスはバイエルンの下部組織出身で、2007年1月にトップチーム昇格を果たした。その後は約1年半のレンタルを経て、2009年夏にドルトムントに完全移籍加入すると、センターバック(CB)の主軸としてブンデスリーガ制覇やDFBポカール優勝に大きく貢献。2016年夏にはバイエルンへ加入したが、3年後にドルトムントへ復帰し、同クラブで歴代2位となる公式戦通算508試合に出場した。

 昨シーズンも公式戦40試合に出場し、11年ぶりの決勝進出を果たしたチャンピオンズリーグ(CL)で大会ベストイレブンに選出されるなど存在感を放ったフンメルスだが、契約満了で今夏にドルトムントを退団。ボローニャやブライトン、マジョルカなど複数クラブが関心を寄せるなか、日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダが1年間の延長オプションが付随した1年契約を提示し、フリーでの加入が濃厚と報じられていた。

 しかし、レアル・ソシエダと選手側との交渉は土壇場で破談となったようだ。報道によると、フンメルスの代理人を務める実父のヘルマン・フンメルス氏は現地時間28日水曜日、同選手が「個人的な問題」を理由に今夏の加入を拒否した旨をクラブ側に通達したとのこと。レアル・ソシエダ関係者は獲得への自信を深めていたため、驚きをもって選手側の決断を受け止めたようだ。

 なお、今夏にスペイン代表DFロビン・ル・ノルマン(現:アトレティコ・マドリード)が退団したレアル・ソシエダは、引き続きCBの補強を検討しているようだ。