女優の天海祐希が主演を務める、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(12月13日公開)の新キャストが28日、明らかになった。

映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』

同作は、同名児童小説の実写化作。幸運なお客様しか訪れることができない“銭天堂”に売られているのは、どんな願いでもかなえることのできる「ふしぎ駄菓子」たち。そんな銭天堂の店主・紅子(天海)は、色とりどりのガラス玉のかんざしで結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅と古銭柄の赤紫色の着物を着た年齢不詳の怪しい女店主で、福引用の抽選器をまわして出た硬貨1枚と引き換えに、悩みを持つお客様が望むお菓子を売っている。

このたび、上白石萌音の出演が決定。上白石は銭天堂の店主・紅子(天海)をライバル視する謎の駄菓子屋「たたりめ堂」の店主・よどみを演じる。よどみは、相手の心の隙につけこみ、良からぬことを企んで人々を惑わせるダークな役どころで、人々の悪意を集めて作った駄菓子を、自身の店「たたりめ堂」で売り、客から悪意を吸い取りエネルギーにしている少女。真っ赤な彼岸花が描かれた黒い着物に濃い青色のおかっぱ頭という奇抜なビジュアルのキャラクターを怪演し、上白石は今作で自身初の悪役に挑戦している。

あわせて、キャラクタービジュアルも解禁。これまで解禁されたビジュアルとは一味違う、“よどみワールド”全開なダークなビジュアルになっており、揺らめく悪意に包まれた「たたりめ堂」の暖簾の前で、よどみが怪しげな駄菓子を差し出し、客の悪意を物欲しそうな邪気に満ちた表情でこちらを見つめる1枚に仕上がっている。

さらに、たたりめ堂で紅子とよどみが睨みを利かせる場面写真も公開。「銭天堂」とは正反対な、薄暗く憂いのある店内で紅子とよどみが睨みを利かせ合い、よどみは何やら禍禍しい黒い玉を手にしている。そして思いつめた表情の坊主頭の小学生に不敵な笑みを浮かべながら駄菓子を勧めるよどみの姿を捉えた1枚も公開された。

コメントは以下の通り。

上白石萌音

たたりめ堂の店主、よどみを演じさせていただきます。お話をいただいた時はまさかと驚きましたが、原作とよどみへの愛がどんどん膨らみ、とてもわくわくしました。監督はじめスタッフ・キャストの皆さんにたくさんヒントをいただき、また、こだわり抜かれたヘアメイクとお衣裳に本当に力をもらいました。おかげさまで演じるのが楽しかったです! そして天海さんとご一緒することを密かにずっと目標にしていたので、とても嬉しかったです。困っているとそっと手を差し伸べてくださる、その視野の広さと思慮深さに感動してばかりで、ますます憧れが深まりました。どんな世代の方にも楽しんでいただける作品です!たたりめ堂でお待ちしています。

今安玲子プロデューサー

よどみは人の悪意が大好きで紅子と敵対する役どころです。これまで見たことのない上白石萌音さんを見たい、そして天海さんが演じる紅子との掛け合いを是非見たい、そんな思いからオファーさせていただきました。上白石さんのイメージとはかけ離れた役どころでしたが、本読みの第一声から声色も仕草もダークなよどみそのもので引き込まれました。上白石さんの持ち前の可憐さと純真さが相まって愛すべきキャラクターとしてスクリーンに存在してくれています。青髪を揺らし草履をひっかけてぺたぺたと子供のように歩く姿、人の悪意が膨らむのを見て高笑いする姿、どれも見たことの無い上白石さんに魅了されること間違い無しです!

(C)2024 映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会

【編集部MEMO】
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズは、作・廣嶋玲子、絵・jyajyaによる児童小説。老若男女、幸運な人だけが辿り着ける、不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末が描かれる。2013年に小説刊行がはじまると、子供たちのあいだで瞬く間に人気を博し、2024年4月からはシリーズ新章もスタート。2020年にはテレビアニメ・アニメ映画化、2022年には第三回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」第1位を獲得した。また、アジア諸国を皮切りに翻訳出版されており、累計発行部数850万部を突破している。