西武鉄道は26日、「鉄道駅バリアフリーに関する整備計画(都内駅)」を更新し、ホームドア整備予定の駅に池袋線保谷駅を追加した。ホームドア整備の事業期間は2024~2025年度とされている。

  • 西武池袋線では、保谷駅発着の列車も多数設定されている

同社は東京都内の駅において、1日の利用者数10万人以上(2019年度実績にもとづく)の5駅でホームドアを整備し、池袋駅の2~6番ホームと、練馬駅、西武新宿駅、高田馬場駅、国分寺駅の全ホームでホームドアを整備済み。一方、1日の利用者数10万人未満の56駅は全駅全ホーム未整備だという。自社設備投資の他に鉄道駅バリアフリー料金制度も活用し、利用者数10万人以上の駅の未整備ホームおよび利用者数10万人未満の駅へ整備を推進している。

保谷駅の乗降人員は1日平均5万5,681人(2023年度)。駅周辺に西東京市役所保谷庁舎や「保谷こもれびホール」、保谷駅前図書館などの公共施設、都立保谷高校といった教育施設が立地している。ホームは2面3線で、とくに1・2番ホームは島式ホームのため、ホーム下転落の発生する可能性が高いとのこと。運転本数が多い上に、保谷駅止まりの列車も多数あり、接続列車を待つ利用者がホーム上に滞留しやすい傾向もある。こうした特性を考慮し、保谷駅も2024~2025年度にかけてホームドアを整備することとなった。

なお、利用者数10万人未満の駅のうち、池袋線の石神井公園駅、練馬高野台駅、中村橋駅、富士見台駅、西武有楽町線の新桜台駅、新宿線・国分寺線・西武園線の東村山駅はホームドアを整備中。このうち石神井公園駅、練馬高野台駅、東村山駅は2024年度中に「ホームドア機械製作設置予定」とされている。ホームドア未設置となっている利用者数10万人未満の駅のうち、池袋線の大泉学園駅、新宿線の花小金井駅、新宿線・拝島線の小平駅でも整備を検討するとしている。