体型が隠しにくいこの季節、「ヤバい、もうちょっと痩せないと……」と焦っている人もいるかもしれない。

脂っぽい食事を避ける、炭水化物を控える、ビールではなく発泡酒にする……などなど、ダイエットにもいろんな方法がありそうだが、意外にノーマークなのが「果糖」。実はこれこそが我々の内臓脂肪のひとつの原因として暗躍しているらしい。

ということで今回は、果糖の吸収抑制に着目した新商品「リゲインスリムマネージ」を手掛ける第一三共ヘルスケア 製品企画室 野村卓さんにインタビュー。果糖と肥満の切っても切れない関係について話を聞いてみた。

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▼摂りすぎた「果糖」はエネルギーとして使われず、肝臓ですぐ内臓脂肪になる

ーー本日は果糖と肥満の関係についてお聞きしたいのですが、新商品「リゲインスリムマネージ」はなぜ果糖に着目したんですか?

肥満症学会が発表している「肥満症診療ガイドライン 2022」によると、肥満の原因として「カロリー過多」や「糖質摂取割合が大きいこと」などが挙げられています。前者はカロリー量の話ですので、1g当たりのカロリーが大きい脂質を含む揚げ物などの食べすぎは肥満に繋がるという話ですね。一方で、脂質を抑えても、糖質を摂りすぎてしまえば肥満につながる可能性があるようです。低糖質食と低脂質食で比較したところ、低糖質食品のほうが内臓脂肪を減少させたという研究結果もあります。

ーーそうなんですか! 「糖質」ってそんなに影響があるんですね。

ただ「糖質」にも種類があるんです。「ブドウ糖」は聞いたことがあるかもしれませんが、今回我々が着目したのは「果糖」です。ブドウ糖は体中のいろいろな組織でエネルギーとして消費されるのに対し、果糖は摂りすぎるとエネルギーとして使われず、直接肝臓に取り込まれて脂肪に変換されるという特徴があるんです。

ーーこわっ……。つまり果糖のほうが太りやすいということですか?

果糖とブドウ糖では体の中での使われ方が違うということですね。ブドウ糖はお米などの炭水化物に含まれていて、食べることで血糖値が上がりますし、摂り過ぎはよくありません。ただ、ある研究では、果糖投与群はブドウ糖投与群と比べて、内臓脂肪が有意に増えたという結果が出ています。

▼500mlの炭酸ジュースには約30gの果糖が含まれる

ーー果糖が多く使われている食べ物や飲み物を見抜く方法はありますか? 成分表を見ればわかるものなのでしょうか?

果糖は実は我々の身近なところにも潜んでいます。食品の栄養成分表示の部分にも書かれていますが、「砂糖(ショ糖)」は果糖とブドウ糖が1対1でくっついたもの、「ブドウ糖果糖液糖」はブドウ糖の割合が果糖よりも多い液状糖、「果糖ブドウ糖液糖」は果糖の割合がブドウ糖よりも多い液状糖という感じですね。

ーー具体的に、果糖を多く含む食べ物というと?

例えば果汁入り飲料、スポーツドリンク、炭酸ジュース、ドレッシング、めんつゆ、アイスクリーム……。特に夏は冷たくて甘いものが欲しくなる季節だと思いますが、やはりジュースやアイスには果糖が多く含まれていることもあります。私たちは栄養士監修の「果糖ガイドブック」も作成していますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 「果糖ガイドブック」より抜粋(提供: 第一三共ヘルスケアダイレクト)

ーー本当にいろいろなものに入っているんですね。ちなみに、「どれだけ摂取したら危険!」といった目安などはありますか?

明確な基準があるわけではないのですが、1日50g以上を摂ることで健康に悪影響を及ぼすと考えられています。例えば500mlの炭酸ジュースには約30gの果糖が含まれているので、気をつけておかないとすぐに危険な領域にいってしまいますね。

ーー果物にもかなりの量の果糖が入っているんじゃないですか?

果糖だけみると果物がよくないもののように感じてしまいますが、果物にはビタミンや食物繊維などの栄養も含まれており、厚生労働省は1日200gの摂取を推奨しています。果物によって含まれる果糖量は異なりますが、1日200g程度であれば健康上影響はありません。

▼「完璧」ではなく、バランスをとることが大切

ーーこの時季はそうめんを食べる人も多いと思いますが、めんつゆにも果糖が含まれているんですね……。

日本人はめんつゆのような甘辛い味付けを好みますが、やはりその中には砂糖や果糖ブドウ糖液糖などが含まれていることが多いですからね。ただし、あまり気にしすぎるのもよくないと思います。例えば、「お好み焼きのソースには5gの果糖が入っているから食べるのをやめよう」などとストイックに取り組んでしまうと、生活の喜びがなくなってしまいますし、必ず反動が出てきます。

普段の食事はちゃんと摂りつつ、間食のお菓子を果物に置き換えたり、甘い飲み物を控えたりするなど、何かひとつを頑張って習慣化してみるのがいいかもしれません。

ーー確かに、あまり徹底しすぎると人生がつまらなくなりそう……。

現実的に果糖を取らない食生活というのは難しいので、ジュースを飲んだり、アイスを食べたあとは少し運動量を増やしてみたり、翌日は甘いものをちょっと控えてみたりするなど、意識して気をつけていくことが大事だと思います。

ーーこれからはそういったバランスを意識してみたいと思います!

完璧な生活を目指すと辛くなってしまいますからね。新商品の「リゲイン スリムマネージ」は、果糖が肝臓に向かうのをブロックする「エノテインB」を配合していて、お腹の内臓脂肪と体重にアプローチして、高めのBMI(BMI23以上30未満)の改善に役立つ商品となっています。果糖の摂りすぎに気を使いつつ、スリムマネージがみなさんのお供になれると嬉しく思います。

※「リゲインスリムマネージ」は、機能性表示食品です。本品には、エノテインBが含まれます。エノテインBは、BMIが高め(BMI23以上30未満)の方のおなかの脂肪(内臓脂肪)を減少させ、体重の減少をサポートすることで、高めのBMIの改善に役立つ機能があることが報告されています。