9月1日にテレビ朝日系で放送スタートする新番組『仮面ライダーガヴ』の最速先行上映会(第1話、第2話)が25日に東京・丸の内TOEIで行われ、仮面ライダーガヴに変身するショウマ役の知念英和や、人類を脅かす敵「グラニュート」のランゴ・ストマックを演じる塚本高史など主要キャストと杉原輝昭監督によるトークショーが催された。

  • 左から、千歳まち、滝澤諒、宮部のぞみ、知念英和、日野友輔、塚本高史、杉原輝昭監督

“お菓子”モチーフの仮面ライダーが誕生

8月25日に最終回を迎えた『仮面ライダーガッチャード』に続く仮面ライダーシリーズ最新作である『仮面ライダーガヴ』は、異世界からやってきた主人公ショウマが人間界で食べたグミなどの「お菓子」から眷属(けんぞく)=ゴチゾウを生み出し、そのパワーによって仮面ライダーガヴに変身し、人々の幸せを脅かす怪物「グラニュート」に戦いを挑むというストーリー。どこかかわいいイメージのある「お菓子」というモチーフを導入しながら、ストーリーは大人っぽい「事件もの」を思わせるハードなテイストをも盛り込み、子どもから大人まで幅広い年齢層にアピールする「仮面ライダーシリーズ」ならではの見ごたえあるドラマ展開が期待できるという。

ステージには、ショウマ役の知念英和、怪事件を追うフリーライターの辛木田絆斗を演じる日野友輔、何でも屋「はぴぱれ」のギャル社長・甘根幸果を演じる宮部のぞみ、グロッタ・ストマック役の千歳まち、ニエルブ・ストマック役の滝澤諒、杉原輝昭監督が登場。そこに、ランゴ・ストマックを演じる塚本高史も急遽かけつけ、7名によるトークが始まった。

知念英和ら役作りについて語る

大きな目をキラキラと輝かせた知念は、第1話を観た直後のファンに向かって「ようやくみなさんにお届けできて、今はホッとしています」と率直な気持ちを述べた後「みなさん、ショウマの演技はいかがでしたか?」と問いかけ、客席からのあたたかな拍手を受けて感激の表情を見せた。役作りについては「第1話では、グミをいやというほど食べました(笑)。毎回、お菓子を食べるシーンがあるので、ふだんの生活ではお菓子を控え、撮影現場でショウマが『生まれて初めてお菓子を食べる』という感覚が持てるよう、注意している」と語って胸を張った。

日野は、ガヴに続く第2の仮面ライダー「ヴァレン」になることが発表されているが、その時がいつ、どのような形で来るのかの詳細はまだはっきりしていないことについて「これから絆斗がどうやって仮面ライダーになっていくのかに注目してください」と期待をあおった。また「僕は肩幅が狭く、衣装合わせのとき杉原監督から『コートに着られてる』って言われたんです(笑)。だから筋トレをして身体を作るよう努力しています!」と、ミステリアスな過去を持つという絆斗の魅力をぞんぶんに発揮できるよう、鍛えていることを明かした。

宮部は「撮影を始めたころはまだ寒さが残っていた」と、本作の撮影開始が早い段階で開始されていたことを明かしつつ「ガッチャードが最終回を迎え、これからいよいよガヴの放送が始まるんだなと、緊張感を抱いています」と、9月1日のスタートを目前に控えた心境を語った。役については「もともとの自分はギャルからほど遠い人間で、ギャルってなんだろう? と思っていましたが、動画や映像作品を勉強し、ギャルのマインドをつかみました。今ではどんどん違和感がなくなってきています」と、素と反対な役を努力で自分のものにしたことを打ち明けた。

塚本高史、特撮ヒーロー作品出演に喜び

塚本の演じるランゴはストマック家の長男で、ストマック社の社長を務めている。役について塚本は「悪そうな恰好をしています。しっかりショウマと敵対します。まあ、悪役ですね!」と、凝りに凝ったメイクと衣装で、本格的な「悪」のキャラクターを演じることをアピールした。

理知的なメガネが印象的な滝澤は「ニエルブはストマック社の開発部担当。あれこれ研究にいそしんで、部屋にとじこもっているタイプです。人間界のいろんなものに興味を示していて、ストーリーを動かしていくキャラクター」だと、自身の重要な役割を説明。そして「ストマック家は兄弟でありながら、それぞれの思惑を持っている。毎回、兄弟の動きに注目しながら見てほしい」と、一枚岩はないストマック兄弟の人間関係が見どころだと語った。

妖艶かつパワフルな衣装を身に着けた千歳は「グロッタはストマック社の工場担当で、ふだんは工場にいることが多いです。迫力あるビジュアルのとおり、かなり強い女性を演じます」と役柄を説明。以前から「悪役を演じてみたい」と周囲にアピールしてきた千歳は今回のグロッタ役に意欲十分で「仮面ライダーの敵役ができるなんて、と感激しています」と心境を明かした。

塚本にとって「特撮ヒーロー作品」のレギュラーキャラクターを演じるのは初めてのこと。塚本は「息子が小さかった10年前に、ヒーロー作品に出たいと東映さんにお話をしましたが、聞いてもらえず(笑)、あれから10年が経ってようやく実現しました。もう息子も大きくなったから、すごい! とは言ってくれないでしょう」と、仮面ライダー出演にあたっての個人的な裏話を明かした。

これからのショウマの見どころをMC(オジンオズボーン篠宮暁)から尋ねられた知念は「ゴチゾウちゃんたちとショウマとのやりとりを見てほしい。ゴチゾウは実際には動かないのですが、手のひらに乗せて、動いていると想像しながらお話をしたり、ゴチゾウに僕が反応を示したりするお芝居があって、難しいんです。でも、エピソードを重ねるごとに上手くなっていると思いますので、ぜひ注目して」と、ファンタジックなキャラクター・ゴチゾウとのやりとりに自信のほどを見せた。

『仮面ライダーガヴ』序盤の見どころとして、杉原監督は「ショウマが人間界で絆斗や幸果と出会い、関わることでどう成長していくのかを見てください。あとは絆斗の筋トレの成果です(笑)」と、自信に満ちた笑顔でアピールポイントを語った。

最後にマイクを手にした知念もまた「仮面ライダーガヴがみなさんに愛され、出会えてよかったと思っていただけるような作品になるよう、キャスト・スタッフ全力で取り組んでいます!」と力強く挨拶し、『仮面ライダーガヴ』にかける意気込みを示した。

『仮面ライダーガヴ』は9月1日より、毎週日曜9時からテレビ朝日系全国ネットで放送スタート。