第31回「月の下で」では、1004(寛弘元)年の様子が描かれた。今回は『光る君へ』における、重要なターニングポイントとなる回となった。これまでの様々なエピソードを経て、とうとう開始された『源氏物語』の執筆。その裏では色事に耽る実資と、いつも以上に緩急おり交ぜた展開が非常に印象に残った。

注目度トップ3以外の見どころとしては、相変わらず奔放な様子のあかね(泉里香)に、父・藤原道長と母・源倫子の悪化する夫婦仲を心配する中宮・藤原彰子。そして直秀(毎熊克哉)の名を口にするまひろと道長のシーンがあった。

SNSでは、「2人の中にまだ直秀はいるんだね」「直秀の名前出たー」「ここで直秀出してくるのずるい」といったコメントがアップされており、直秀の残した爪痕の大きさがうかがえる。吉高由里子は自身の公式アカウントで、「まーた月見てるよこの2人」とつぶやいている。

きょう25日に放送される第32回「誰がために書く」では、まひろが藤壺へあがり女房となることを決意する。「殿がなぜ、まひろさんをご存じなのですか?」という恐ろしい言葉を発する倫子に、炎の中から脱出する一条天皇と彰子夫婦や、公任、斉信、実資の3者対談など、インパクトのあるシーンが目白押しだ。次回は果たしてどのシーンが最も注目されるのか。

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