立浪監督の“お墨付き…?中日、2024年シーズンに評価が急上昇している選手6…

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 2024年シーズンも100試合以上を消化しているプロ野球。2年連続最下位からの逆襲を狙う中日ドラゴンズでは、柳裕也や中田翔など、主力選手の不調や故障離脱も見られる。しかしながら、その穴を埋めるように新たな戦力も多く台頭している。そこで今回は、今シーズンに評価を急上昇させている中日の選手を取り上げる。(※今季成績は8月25日時点)

 

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村松開人

投打:右投左打
身長/体重:171cm/80kg
生年月日:2001年1月6日
経歴:静岡高 - 明治大
ドラフト:2022年ドラフト2位
 
 大卒2年目を迎えた村松開人。遊撃のレギュラーを掴みかけたが、6月にまさかの事態に直面した。
 
 静岡高では2年春、3年春の甲子園に出場。進学先の明治大では3年春にレギュラーを奪取。キャプテンを務めた4年時の右膝手術からも復活を遂げ、ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーから一軍で積極的に起用され、昨季5月14日のヤクルト戦では球団史上初となるプロ初アーチをグランドスラムで飾った。同年は98試合の出場で打率.208に終わったが、まずまずのインパクトを残した。
 
 今季は開幕一軍入りを果たすと、4月下旬からは遊撃のレギュラーに定着。5月には球団記録タイの8打席連続安打を放ち、同月は月間打率.315を記録した。
 
 しかし、6月さ月間打率は.132と急降下した。さらに、同月23日の広島戦では守備の際に左肩を強打。翌24日には「左肩SLAP損傷」と診断され、無念の離脱となった。
 
 それでも、7月30日には一軍に復帰。翌31日のヤクルト戦では猛打賞を記録した。
 
 龍空や山本泰寛、クリスチャン・ロドリゲスらとのポジション争いを勝ち抜き、正遊撃手の座を確立したいところだ。





福永裕基

投打:右投右打
身長/体重:180cm/85kg
生年月日:1996年9月16日
経歴:天理高 - 専修大 - 日本新薬
ドラフト:2022年ドラフト7位
 
 勝負のプロ2年目を迎えた福永裕基。抜群の存在感を見せ、レギュラー格として台頭している。
 
 専修大ではレギュラーとして活躍し、社会人野球の日本新薬でプレーを継続。2度の指名漏れを経験したが、2022年のドラフト会議で中日ドラゴンズから7位指名。3度目の正直でプロ入りを実現させた。
 

 
 ルーキーイヤーは「7番・二塁」で開幕スタメンを勝ち取ると、4月は月間打率.309を記録した。だが、勝負どころの夏場で不振に陥り、8月の月間打率は.048(21打数1安打)にまで低下。シーズン通しての活躍はできなかった。
 
 今季は開幕二軍スタートとなったが、4月末から一軍に合流し、徐々にスタメン起用が増加。6月8日の楽天戦では、広いバンテリンドームの右中間に今季初アーチを描いた。
 
 その後も一軍で奮闘を続けており、ここまで84試合の出場で打率.278、3本塁打。高水準と出塁率.348に加え、6盗塁もチームトップの数字となっている。
 
 現在は調子を落としているため、レギュラーの座を強固なものにするべく、ここからの復調が大事になってくるだろう。






板山祐太郎

投打:右投左打
身長/体重:180cm/88kg
生年月日:1994年3月27日
経歴:成立学園高 - 亜細亜大
ドラフト:2015年ドラフト6位
 
 阪神タイガースでは芽が出なかった板山祐太郎。中日ドラゴンズでは覚醒を予感させている。
 
 亜細亜大では、外野手部門のベストナインを3回受賞。持ち前の俊足と強肩がスカウトから高く評価され、ドラフト6位で阪神に入団した。
 

 
 プロ1年目から一軍で40試合に出場。だが、翌年以降は代走や守備固めでの起用が中心になり、打率は1割台に終わるシーズンが続くことに。
 
 そんな中、昨オフに戦力外通告を受け、育成契約で中日に入団する運びとなった。
 
 移籍1年目となる今季は、ファームで打率3割に迫る好成績を残し、5月5日に支配下契約を締結。同日のヤクルト戦で早くも移籍後初安打を記録した。
 
 特に交流戦以降は、あらゆる起用法に応え、攻守に存在感を発揮。一時は主軸を打つなど、首脳陣の信頼を勝ち取った。
 
 しかし、7月下旬からは調子を落とし、現在は2割台前半まで打率を下げている。貴重なユーティリティープレーヤーは、なんとか復調のきっかけを掴みたい。






橋本侑樹

投打:左投左打
身長/体重:180cm/75kg
生年月日:1998年1月8日
経歴:大垣日大高 - 大阪商業大
ドラフト:2019年ドラフト2位
 
 今季、大きな飛躍を遂げたプロ5年目の橋本侑樹。今やチームに欠かせない中継ぎサウスポーだ。
 
 大垣日大高では、1年夏に甲子園のマウンドを経験。大阪商業大では3年秋に最優秀防御率(0.71)を獲得し、4年秋にはノーヒットノーランを達成。即戦力との評価を受け、中日ドラゴンズがドラフト2位で指名した。
 

 
 しかし、プロ入り後は制球面で苦しみ、プロ1年目は14試合の登板で防御率7.41という成績に。
 
 昨季は13試合の登板で防御率1.17と奮闘した一方、同年5月30日のソフトバンク戦では3者連続死球を与えるなど、課題を露呈していた。
 
 そんな中、今季はキャリアハイを更新するペースで登板を重ね、防御率1点台の好成績。ブルペン陣を支える働きを見せていた。
 
 ところが、6月29日のDeNA戦でリリーフ登板した際に、打球が左手薬指に直撃。翌30日に「左環指末節骨骨折」との診断を受け、無念の離脱となった。
 
 それでも、約2週間で一軍にスピード復帰。離脱前を上回るほどの安定感を見せており、ここまで41試合登板で防御率1.52をマークしている。






オルランド・カリステ

投打:右投右打
身長/体重:184cm/87kg
生年月日:1992年2月3日
経歴:エスクエラエチリアぺピン高 - ロイヤルズ - ジャイアンツ
 
 来日2年目を迎えたオルランド・カリステも、大きく評価を上げた1人だ。
 
 カリステは2015年にカンザスシティ・ロイヤルズでメジャーデビュー。しかし、メジャーでのプレーは長く続かず、マイナーでの生活が基本となっていた。
 

 
 2022年からメキシカンリーグに活躍の場を移し、リーグ戦で打率3割超え、2桁本塁打をマーク。2022年オフに中日ドラゴンズが獲得した。
 
 来日1年目の昨季は、開幕から日本野球への適応に苦戦し、終わってみればシーズン成績は47試合出場で打率.233、5本塁打、13打点。しかし、5本塁打はいずれも9月に記録したもので、今季の残留につなげた。
 
 迎えた今季は、開幕から本領を発揮。5月こそ調子を落としたが、交流戦では規定未満ながらも打率.341(41打数14安打)をマークし、6月は月間打率.311を残した。
 
 内外野を守れるユーティリティー性に加え、1番、4番など様々な打順に座りながらも高打率を残していた。
 
 だが、8月15日に上半身のコンディション不良でまさかの登録抹消。チームにとって大きな痛手となっている。






田中幹也

投打:右投右打
身長/体重:166cm/68kg
生年月日:2000年11月28日
経歴:東海大菅生高 - 亜細亜大
ドラフト:2022年ドラフト6位
 
 バッティング面では苦しんでいる田中幹也だが、守備での貢献度は計り知れない。
 
 東海大菅生高では、2年夏に甲子園ベスト4入りに貢献。卒業後は亜細亜大に進むと、1年春の時点で二塁の定位置を確保。3年時には国指定の難病・潰瘍性大腸炎と診断されたが、大きな試練を乗り越えて復活を遂げ、ドラフト6位で中日ドラゴンズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーとなった昨季は、オープン戦で存在感を放ちながらも、開幕前にまさかの右肩を脱臼。同年3月29日には「右肩鏡視下バンカート修復術」を受け、結果的に一軍でのプレーは叶わなかった。
 
 昨季の悔しさ晴らしたい今季は、「2番・二塁」で開幕スタメンを奪取し、初打席初安打を記録。次戦でプロ初打点もマークし、二塁のレギュラー格となった。
 
 また、守備力はプロの世界でも一級品。幾度となくチームのピンチを救う好守を披露している。
 
 そんな中、打撃面は徐々に低迷。ここまで101試合出場で打率.225、2本塁打、4盗塁の数字となっている。
 
 二塁守備では圧倒的な存在感を放っているだけに、打撃の安定性を向上させ、不動のレギュラーとなりたい。


 



 

 
【了】