お金を貯めたい、家計を守りたい、と思っていても、お金にまつわることは難しい……。みなさんからのちょっとした疑問に専門家が回答します。今回は、株を買って下げてしまったときの考え方についてです。

お金を貯めたい、家計を守りたい、と思っていても、お金にまつわることは難しい……と感じている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。

今回は、株を買って下げてしまったときの考え方についてです。

◆Q:株を買ってみたらマイナスに。手を出さないほうがいいの?

「株を買ってみたら下げてばかりでマイナスになってしまいました。何を買ってよいのかわからないので、手を出さないほうがよいのでしょうか?」(匿名希望)

◆A:投資はそもそも難しいもの。失敗の原因について振り返ってみては

株を買い、全部の銘柄で利益が出て、その利益だけで生活ができるのであれば、みんな株式投資で生活をするようになりますよね。しかし現実はそうではありません。投資はそもそも難しいものです。私も自分の投資で失敗することもあります。

相談者は買った株が下がってしまって後悔しているようですが、まずは失敗の原因について、振り返ってみることも大事です。企業業績がよくない等、株の銘柄選びを間違えたのか、または株価が高い時期に買ってしまった等があると思います。次の投資に活かすことができますので、なぜ失敗したのかを考えてみましょう。

また、失敗に懲りて株式投資はもう手じまいするにしても、投資には王道といわれる「長期・積立・分散」という方法があります。つまり複数の投資信託等で少額ずつ、コツコツ積立投資し、ドル・コスト平均法で購入価格を平準化して、利益を上げる方法です。

次は株式投資ではなく、この鉄則に従い、投資してみるのも一つの手ではないでしょうか。

文:深野 康彦(ファイナンシャルプランナー)

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

文=深野 康彦(ファイナンシャルプランナー)