ベッラノーヴァは今年3月からイタリア代表にも名を連ねている [写真]=Getty Images

 アタランタは22日、トリノからイタリア代表DFラウル・ベッラノーヴァが完全移籍加入することを発表した。

 クラブからは契約期間、移籍金ともに公表されていないものの、『スカイ・イタリア』など複数の現地メディアの情報によると、契約期間は2029年6月30日までの5年間だという。移籍金はボーナスも含めて最大2500万ユーロ(約41億円)ほどの見込みだ。

 ベッラノーヴァは2000年5月17日生まれの現在24歳。右サイドバックを主戦場とする選手で、ミランのアカデミーで育った。プリマヴェーラ(U-19相当)で結果を残した後、トップチームに昇格する前にボルドーへ渡り、2019年8月に18歳でデビュー。2019-20シーズン途中にはアタランタへのレンタル移籍も経験しており、トップチームで1試合に出場。その後はペスカーラへのレンタル移籍を経てカリアリへ加入し、2021-22シーズンはセリエAで31試合出場1ゴール2アシストを記録。イタリア国内で注目を集める存在となり、シーズン終了後にはインテルへのレンタル移籍を果たした。

 インテルで過ごした2022-23シーズンは公式戦通算22試合に出場したものの、スタメンで出場したのは4試合のみ。チャンピオンズリーグ(CL)決勝のピッチにも立ったが、シーズン終了後には契約満了で退団した。それでも、カリアリからトリノへ完全移籍した昨季は定位置を掴み、全公式戦40試合のうち、累積警告の影響で出場停止となった1試合を除く39試合に出場。トリノでの活躍が認められ、今年3月にはイタリア代表デビューを飾り、出場機会はなかったもののEURO2024のメンバーにも選ばれた。

 既に今シーズンもトリノでセリエAの1試合、コッパ・イタリアの1試合に出場していたが、開幕直後のこのタイミングで移籍が決定。2019-20シーズンにプレーした古巣に帰還し、昨季のヨーロッパリーグ(EL)を制したチームで成長を求めることとなった。

 EL王者として今季のCLに参戦するアタランタは、今夏の移籍市場で積極的な動きを見せている。ガラタサライからイタリア代表MFニコロ・ザニオーロを買い取りオプション付きの有償レンタル移籍で迎え入れたほか、ジェノアからはEURO2024にも出場したイタリア代表FWマテオ・レテギを完全移籍で獲得。その他にも各ポジションで補強を続けており、昨季レンタル移籍加入していたベルギー代表MFシャルル・デ・ケテラーレの買い取りを除くと、ベッラノーヴァは今夏8人目の新戦力となった

 なお、前記の通り2024-25シーズンのセリエAは既に開幕している。アタランタは19日にレッチェと対戦し、新戦力のレテギが2ゴールを奪う活躍を見せ、4-0と快勝。白星スタートを切っていた。

【ハイライト動画】アタランタはセリエA開幕戦で4発快勝!