フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、飲食店を経営する発達障害の息子とその母、そして陰ながら支える父を追った『母と息子のやさしいごはん2~僕と母さん 時々父さん~ 後編』を、25日に放送する。

  • 息子・大貴さん(左)と母・貴美子さん

東京・護国寺にある「酒・食事処 大(たい)」。調理担当の息子・大貴さん(31)と接客担当の母・貴美子さん(67)の二人三脚で営むこの店は、こだわり抜いた日本酒と自慢の一品料理が売りだ。

発達障害があり、人と接するのが苦手だが、料理は大好きな息子のために、母が食堂を開店したのは2020年1月。コロナ禍に見舞われる直前のことで、人々の外出さえ自粛が続いた時期に経営は赤字続きとなり、わずか2年で閉店することになった。

それでも母は「息子が料理だけで生きていけるように」と2022年5月、夜も営業する料理店として新たな店をオープン。しかし、採算が取れない高価な食材を使う息子のこだわりは変わらず、売り上げは伸びない。さらに、これまで経済的に店を支えてきた父・充明さん(84)が高齢のため歯科医院を辞めることに。「もう失敗はできない」…家族3人の生活は店の売り上げに掛かっている。

母子の再出発から1年半、少しずつ客も増え始め、「自分も何か力になりたい」と、父も店を手伝い始める。店の経営がなんとか軌道に乗り始めようとする矢先、突然、天井から水漏れ。さらに状態は悪化し、店は長期休業を余儀なくされる。

再開のめどがまったく立たず、一家が途方に暮れる中で、母・貴美子さんは、この店を守るために、大きな決断を下すのだが…。

ナレーションは、永作博美が担当する。

(C)フジテレビ