
高校野球 夏の甲子園決勝戦 関東一対京都国際 最新情報
第106回全国高等学校野球選手権大会は23日、阪神甲子園球場で第14日を迎え、関東第一(東東京)と京都国際(京都)が対戦。両校が初優勝をかけて頂上決戦に挑む。試合に先立ち、関東第一のこれまでの勝ち上がり方、戦力分析、レギュラーメンバー、注目選手から見どころを探る。
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高い守備力を発揮し、接戦を勝ち上がってきた関東第一。3回戦からすべて1点差のゲームを制し、決勝進出を決めている。
初戦の北陸(福井)との試合は先制されながらも、中盤から徐々に点を積み重ねた。先発の畠中鉄心から坂井遼への継投で、7対1で勝利した。
3回戦の明徳義塾(高知)戦は、普段は左翼を守る坂本慎太郎が先発。苦しい展開にはなったが、終盤のピンチを凌いで3対2で競り勝った。
準々決勝では、優勝候補の東海大相模(神奈川)と激突。終盤までスコアボードに「0」が並んだが、7回に主砲の高橋徹平がホームランを放って均衡を破った。その後も投手陣が踏ん張り、2対1で勝利した。
準決勝では、昨夏の甲子園でもベスト4に入った神村学園(鹿児島)と対戦した。1点ビハインドで迎えた7回裏に、熊谷俊乃介のタイムリーと相手のエラーで逆転。2対1と接戦を制し、決勝進出を決めた。
♢今大会の戦績
2回戦:7-1 北陸(福井)
3回戦:3-2 明徳義塾(高知)
準々決勝:2-1 東海大相模(神奈川)
準決勝:2-1 神村学園(鹿児島)
投手陣の戦力分析は…?
投手陣はサウスポーの畠中鉄心、本格化右腕の坂井遼が中心。畠中は球速こそ速くはないが、コントロール抜群の技巧派だ。今大会では4試合中2試合で先発を務め、準々決勝の東海大相模(神奈川)戦では、8回1/3を投げて1失点の好投を見せた。
プロ注目の坂井遼は、今大会15回2/3を投げていまだ失点は0。球威のあるストレートに加え、スライダーの切れも抜群だ。準々決勝では自己最速の151キロをマークするなど、さらなる伸びしろも感じさせている。
その他にも、二刀流の2年生・坂本慎太郎、準決勝で先発した大後武尊といった投手陣を揃えている。
野手陣の戦力分析は…?
攻撃陣では、2年生の越後駿祐が絶好調。今大会は5番を打ち、ここまで打率.667(12打数8安打)をマーク。準決勝では反撃のきっかけとなるチーム初ヒットを放った。
4番にはプロ注目のスラッガー・高橋徹平が座り、上位には飛田優悟や成井聡といった俊足打者が君臨。バランスの良い打線といえるだろう。
また、正二塁手の小島想生は、打率.154(13打数2安打)ながらも守備面でチームに大きく貢献。今大会は4試合すべてでセカンドを守り、失策はゼロ。決勝戦でもチームを救う好守に期待したい。
坂井遼
今春のセンバツではエースナンバーを畠中鉄心に譲っていたが、今大会は背番号「1」を背負っている坂井遼。
今大会は全試合にリリーフ登板しており、無失点の投球を続けている。決勝でもスコアボードに「0」を並べ、有終の美を飾れるか。
高橋徹平
全国屈指のスラッガーとして注目される高橋徹平。今大会は打率.200(15打数3安打)と不調気味だが、準々決勝では高校通算61本目となるホームランを放ち、チームを勝利に導いた。
また、三塁手として守備面でも貢献度も高い。3回戦では、7回のピンチの場面で難しい打球を好捕。決勝戦でも投打に渡る活躍に期待したい。
坂本慎太郎
外野手のみでなく、先発マウンドにも上がった坂本慎太郎。U-12、U-15の日本代表を経験している有望株だ。
今大会は打率.231(13打数3安打)という成績だが、3回戦では「3番・投手」として起用。また、左翼を守った準決勝では、前に落ちそうな打球をダイビングキャッチで好捕した。
2年生ながらも”二刀流”という器用さを見せる坂本は、今後も注目の存在だ。
スタメン選手の今大会成績は?(準決勝のメンバー)
打撃成績
1番(中)飛田 優悟(3年)
4試合、打率.188(16打数3安打)、1打点
2番(右)成井 聡(3年)
4試合、打率.250(12打数3安打)、2打点、1盗塁
3番(左)坂本 慎太郎(2年)
4試合、打率.231(13打数3安打)、1打点
4番(三)高橋 徹平(3年)
4試合、打率.200(15打数3安打)、1本塁打、1打点
5番(一)越後 駿祐(2年)
4試合、打率.667(12打数8安打)、1打点
6番(二)小島 想生(3年)
4試合、打率.154(13打数2安打)、2打点
7番(捕)熊谷 俊乃介(3年)
4試合、打率.357(14打数5安打)、2打点
8番(遊)市川 歩(3年)
4試合、打率.071(14打数1安打)、1打点
9番(投)大後 武尊(3年)
1試合、打率.000(1打数0安打)
投手成績
(投)坂井 遼(3年)
4試合(15回2/3)、奪三振15、与四死球2、失点0、防御率0.00
(投)畠中 鉄心(3年)
3試合(13回1/3)、奪三振9、与四死球3、失点4(自責点3)、防御率2.03
(投)大後 武尊(3年)
1試合(5回)、奪三振0、与四死球1、失点1、防御率1.80
(投)坂本 慎太郎(2年)
1試合(2回)、奪三振2、与四死球3、失点0、防御率0.00
【了】