イカロス出版は、鉄道旅の魅力を伝える雑誌「旅と鉄道」10月号(A4変型128ページ、1,485円)を8月21日に発売した。全国に残る懐かしい木造駅舎を訪ね、駅周辺の落ち着いた古い街並みを訪ねる「木造駅舎紀行」が巻頭特集となっている。
1971年創刊の「旅と鉄道」は、ブランドを継承した天夢人によって刊行されてきたが、4月1日に天夢人とイカロス出版が合併し、現在はイカロス出版により発行されている。
最新号の10月号から、「旅と鉄道」の原点である「鉄道の旅を楽しむ」「鉄道の旅を通じて、その地域をより深く知る」というテーマに一層フォーカスするように誌面を刷新。あわせて「駅前銭湯」「ユースホステル」「廃線跡あるき」に関する連載を新たにスタートし、鉄道の旅をより深く楽しめる誌面づくりを行うとしている。
巻頭特集の「木造駅舎紀行」は、郡上八幡に代表される昭和の面影が残る長良川鉄道沿線の街並みを単行のローカル列車で巡り、国鉄時代からの木造駅舎を訪ねる。小湊鐵道でキハ40を使用した観光急行列車に乗り、クラシカルな木造駅舎を巡る。全国から厳選した木造駅舎を紹介する「木造駅舎100選」のほか、わたらせ渓谷鐵道足尾駅のディテールも特集した。
しなの鉄道の観光列車「ろくもん」に関する小特集も掲載。車内サービスや沿線による歓迎の模様などを含め、「ろくもん」の旅のディテールを深堀りする。各地で奮闘する中小民鉄を訪ね歩くページでは、西九州新幹線開業で注目を集める長崎県の島原鉄道を訪問。運転士や観光列車「カフェトレイン」のアテンダント、駅員がおすすめする島原半島を紹介する。