女優の天海祐希が主演を務める、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(12月13日公開)の新キャストが21日、明らかになった。

映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』

同作は、同名児童小説の実写化作。幸運なお客様しか訪れることができない“銭天堂”に売られているのは、どんな願いでもかなえることのできる「ふしぎ駄菓子」たち。そんな銭天堂の店主・紅子(天海)は、色とりどりのガラス玉のかんざしで結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅と古銭柄の赤紫色の着物を着た年齢不詳の怪しい女店主で、福引用の抽選器をまわして出た硬貨1枚と引き換えに、悩みを持つお客様が望むお菓子を売っている。

このたび、伊原六花の出演が決定。伊原は等々力小太郎(大橋和也)の大学時代の後輩で、ハイファッションに身を包んだ大手出版社のファッション雑誌『エレガンス』の編集者・相田陽子を演じる。映画オリジナルキャラクターの陽子は、もともと児童書の編集部への配属を希望していたが、SNSでトレンドを発信していく方針のファッション雑誌編集部への配属に。おしゃれに疎い陽子は四苦八苦するが、ある日突然、銭天堂で紅子との出会いが訪れ、運命が変化。“ふしぎ駄菓子”によって、みるみるうちにおしゃれに変貌を遂げていく。

あわせて、“ふしぎ”な世界観あふれるキャラクタービジュアルも解禁。たくさんのふしぎ駄菓子に囲まれた「銭天堂」を背景に作られたビジュアルになっており、飲むとスピーチが苦手な人も上手に話せるようになる「スピーチジュース」や食後に一粒食べるだけで歯がピカピカになり歯磨きをしなくてもいい「歯磨きナッツ」、食欲をコントロールできるようになりダイエットができる「コントロールケーキ」など、夢のような駄菓子がふんだんにあしらわれている。

さらに、幸運のお客様の1人である陽子と店主・紅子との銭天堂での場面写真も初解禁。幸運のお客様のみが訪れることができる銭天堂には、陽子の姿が。おしゃれに疎くて、職場の同僚に気後れしてしまうが、「認められたい」と思っている陽子は銭天堂で「もっとおしゃれになりたいです」と自身の願いを紅子へ告げる。すると、紅子は“おしゃれサブレ”という、食べると自分にぴったりのおしゃれな品が光って見えるようになるという“ふしぎ駄菓子”を陽子に差し出す。

加えて、大学時代の先輩・小太郎に悩み相談をしていた陽子が、少しずつおしゃれになってSNSのイイネが増えたことを報告する幸せそうな様子の2人の姿を捉えた1枚も。実は、小太郎は密かに陽子に思いを寄せており、陽子と小太郎の恋の行く末にも注目が集まる。 コメントは以下の通り。

伊原六花

相田陽子を演じました、伊原六花です。年齢を超えて愛されている銭天堂の世界に参加出来ること、心から嬉しかったです。願いを叶える不思議な駄菓子達はいつだって心がときめくし、尽きない願いのあとに来る深い後悔も胸に手を当て思い当る気がしました。そんな願いを叶えてくれる、銭天堂の不思議な世界に魅入っていると、いつの間にかスピードを上げながら、形を変えていく願いに、脚本を読んだ時も撮影が始まってからも、ドキドキが止まりませんでした。丁寧で、熱量のある中田監督の基、天海さん初め、素晴らしいキャストやスタッフの皆さんとの時間はとても温かく、刺激的でした。人間らしくもがいている陽子もとても愛おしかったです。たくさんの方に届きますように。よろしくお願いします。

今安玲子プロデューサー

強い意志の眼差しと思わず応援したくなるような清々しさを持つ伊原六花さんであれば、陽子というキャラクターを等身大で愛すべき人物として演じていただけるのではないかと思い、オファーしました。欲望に翻弄され自分を見失うような困難なシーンでも繊細に心情を体現されていて、その表現力と思い切りの良さで私たちの想像を超える陽子をつくり上げてくださいました。今までにないくらい感情の振れ幅が大きい伊原さんをスクリーンで見届けて欲しいです。心の内面と共に、衣裳やメイクも変貌していく陽子の七変化にも是非ご注目ください。

(C)2024 映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会

【編集部MEMO】
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズは、作・廣嶋玲子、絵・jyajyaによる児童小説。老若男女、幸運な人だけが辿り着ける、不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末が描かれる。2013年に小説刊行がはじまると、子供たちのあいだで瞬く間に人気を博し、2024年4月からはシリーズ新章もスタート。2020年にはテレビアニメ・アニメ映画化、2022年には第三回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」第1位を獲得した。また、アジア諸国を皮切りに翻訳出版されており、累計発行部数850万部を突破している。