JR東海は19日、今年度のお盆期間(8月9~18日)における利用状況を発表した。東海道本線など経由する寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の利用状況も公開しており、2024年お盆期間の輸送量は約2,000人だったという。

  • 寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」

東京~高松・出雲市間で運転(東京~岡山間で併結運転)される寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」は近年、お盆期間や年末年始期間、ゴールデンウィーク期間の利用が好調で、コロナ禍前の2018年度を上回る輸送量となることも多かった。今夏も定期列車に加え、お盆期間に臨時列車の「サンライズ出雲91・92号」を運転予定としていた。

しかし、8月8日に発生した日向灘の地震で、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたことを受け、「サンライズ瀬戸・出雲」は1週間にわたり運転取りやめに。「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」に伴う特別な注意の呼びかけが終了した8月15日から運転を再開したが、お盆期間(8月9~18日)における「サンライズ瀬戸・出雲」の輸送量(東海道本線静岡~浜松間)は約2,000人、前年比40%・2018年比33%とされ、前年を大きく下回る利用状況となった。

なお、JR東海はお盆期間の列車運行に関して、「新幹線、在来線ともに南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表、また台風7号の影響により遅れや運休が発生しました」と説明している。同社の在来線特急列車は、「南紀」も輸送量約3,000人で前年比42%・2018年比19%、「伊那路」も輸送量約400人で前年比30%・2018年比18%、「ふじかわ」も輸送量約2,000人で前年比25%・2018年比17%とされ、前年より大きく落ち込んだ。