テレビ朝日の“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(24:45~※一部地域除く)第16話がきょう14日に放送される。

  • 左から奥智哉、前田拳太郎=テレビ朝日提供

■手塚治虫氏原作『君とゆきて咲く~新選組青春録~』

手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化する今作では、熱い友情で結ばれながらも、時代の波に翻弄され、やがて白刃を交えることになる2人の若き隊士、鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)の姿、幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を2クール連続放送で描く。これまでの時代劇にはない流麗な“剣舞”も織り交ぜ、ニュースタイルの時代劇を創出する。

先週放送の第15話では、山南敬助(永田崇人)の反逆から切腹まで、その壮絶な最期が描かれた。そして今夜放送の第16話では、山南を失った悲しみに新選組全体が揺れる中、池田屋事件以来、すれ違っていた大作と丘十郎の関係に“大きな変化”が訪れる。

山南という精神的支柱を失った新選組。彼の死は隊士それぞれに大きな影を落とし、山南を追い込んだ副長・土方歳三(阪本奨悟)をはじめとする幹部の動揺も激しく、新選組の士気は明らかに低下していく。丘十郎もまた、新選組隊士として責務を全うしなければと気持ちを奮い立たせるものの、山南が命をかけて伝えてくれた“殺し合うことの愚かさ、むなしさ”に気づき、感情を封じ込める日々。しかしある夜、ついに大作の前でため込んでいた思いをあふれさせることに。予告映像では大作が「おかえり、丘十郎」と切なくほほえむシーンが切り取られているが、ようやく丘十郎の心がほどけ、2人の思いが重なる瞬間が。ところが2人の心が近づいたのもつかの間、大作は彼を守りたい一心で、ひそかに深い闇へと足を踏み入れていき……。

そんな中、山南の死にショックを受けた松永新之丞(杢代和人)は熱を出して寝込み、南無之介(羽谷勝太)は自身も深く傷つきながら懸命に看病する。しかし新之丞は熱にうなされながらも山南が遺した言葉について悩みぬき、第16話のラストで衝撃の決断を下すことに。新之丞が心に決めた“覚悟”とは。

【編集部MEMO】第16話あらすじ
山南敬助(永田崇人)の謀反と切腹は、新選組隊士たちにかつてないほど大きな衝撃と悲しみをもたらした。山南が命をかけて遺した言葉に揺れながらも隊士として生きようとあがく深草丘十郎(奥智哉)は涙をこらえ、鎌切大作(前田拳太郎)は感情を抱え込んで苦しむ彼を案じていた。一方、ショックを受けた松永新之丞(杢代和人)は熱を出して寝込み、南無之介(羽谷勝太)は自身も傷つきながら懸命に看病する。山南を追い込んだ副長・土方歳三(阪本奨悟)も、山南が欠けた穴を埋めようと必死にもがく。山南が散り際に身をもって伝えた“刀を向け合い、殺し合う愚かさ、虚しさ”に気づき、混乱した丘十郎はひとりある場所へ向かうが……!? そして、大作は丘十郎を守るため、深い闇へと堕ちていくことに。