イカとタコが戦ったら、どちらが勝つか?全国の名物料理で対決してみよう!

タコ天(広島県)vsゲソ天(山形県)

まずは、足技対決だ!タコの町を標榜する広島県三原市。「三原やっさタコ」と呼ばれる有名なブランドタコが売りの三原市では、足一本をまっすぐ伸ばして天ぷらにする「タコ天」が名物だ。

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でっかい天ぷらだが、食べる時はぶつ切りにする。味付けした衣にタコの旨みも染み込むので天つゆなしでそのまま食べるのがおいしい!

対するのは山形県。山形市のおそば屋さんで「もり天」として出てきたのは、もりそばと天ぷら。

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ただ天ぷらはイカの足、つまりゲソだ!このゲソ天をそばと一緒に食べるのが、山形県では当たり前。「ボリュームあっぺ、ペロっといくべ、つゆうまいべ、リーズナブルだべ、最高だべや!」とリズミカルな訛りで山形県民が自慢してくれた!

タコ天とゲソ天、あなたが軍配を上げるのはどっちだ?

イカメンチ(青森県)vs明石焼き(兵庫県)

次はそれぞれが姿を変える、変幻自在対決!

まずは兵庫県明石市の名物タコ料理と言えば?そう!明石焼きだ。たこ焼きをソースではなくだし汁で食べるやつ。

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地元では玉子焼きとも呼ばれ、なぜか斜めの台に乗せて出てくる。たこ焼きと違って、生地の中にはタコだけ!実はソースで食べる人もいたり、ソースをかけてだし汁で食べる人もいて、なかなか奥が深い!

これに対し青森県がイカメンチで勝負を挑む。肉ではなく細かく切ったイカの足、つまりまたもやゲソを入れたメンチだ。ゲソを玉ねぎ、ニンジンと混ぜ、砂糖・塩・しょうゆで味付けし、衣はつけずにそのまま揚げる。

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あるご家庭では黄色い何かも入ってる!「きみ!」と教えてくれたのはトウモロコシで、さらにおいしそう!

姿を変えてもおいしい変幻自在対決は、果たしてどちらが勝つのか?

イカスミ汁(沖縄県)vsタコの道具(青森県)

さて今度は、隠し持った飛び道具の対決だ。

沖縄県からはイカスミ汁で勝負を挑む。そう、イカが吐く黒いスミの料理だ。沖縄県民ならみんな大好き。

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ただ、真っ黒で見た目は正直えげつない。黒い汁はかつおだしが効いていて、中にはイカの身だけでなく、豚の三枚肉とンジャメと呼ばれる青菜が入っている。「生ビールもあれば黒ビールもある、そんな感じよ!」とうちなんちゅがこともなげに言う。

一方また青森県から「タコの道具」が対決する。タコの内蔵のことで、腸や白子、肺や心臓など。これを味噌仕立てのスープにいれて鍋料理として食べるのだ。

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あるご家庭で「道具鍋」を食べているのを見ていると、食べ終わったらまた「タコの道具」が出てきて、皆さんしょうゆをつけてそのまま食べ始めた。刺身でも食べるとは、参った!

イカとタコの飛び道具対決、勝つのはどちらだ?

タコカレー(北海道)vsイカ丼(福井県)

最後は、ごはんと食べるオンザライス決戦だ!

タコの漁獲量日本一の北海道。稚内市中心の道北地方では、タコといえばタコカレーだという。あるご家庭でお父さんが冷蔵庫から取り出したのは、大きなミズダコ!足をぶつ切りにして炒め、ダイナミックにカレーにぶちこむ!別のお宅でもタコカレー。「噛むと味がしてくる。その食感が好き」と食べている。「なまらうまい!」と力強くお父さんが言う。

これに福井県が、若狭町のドライブインよしだのイカ丼で勝負する。広い店内は満席の上、待ってる人も多数。

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出てきたイカ丼は、ごはんの上に細かく切ったイカの刺身が乗って、海苔とうずらの卵がトッピング。イカの下には山芋のとろろ、そして特製のタレがかかっている。「どうしても食べたくて」と車で1時間半かけて来た福井女子たちもいた。

オンザライス決戦、勝負はつくのか?

さてイカとタコの名物対決、総合的にあなたはどちらが勝ったと判定する?食べたことない料理は、夏休みに現地へ行って食べてくださいね!