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大会16日目となる8月10日。陸上は女子やり投げの決勝が行われ、北口榛花が今季自己ベストの65m80をマークして金メダルを獲得。昨夏の世界選手権での金メダルに続き、再び表彰台の一番上に立った。また、フィールド種目では日本女子初のメダル獲得の快挙となった。

レスリングは女子62キロ級の決勝が行われ、元木咲良が12-1のテクニカルスペリオリティで勝利し、金メダルを獲得。これでレスリング日本勢の金メダルは6個となり、1964年の東京大会で記録した5個を上回り、過去最多の獲得数となった。

男子フリースタイル74キロ級の決勝に挑んだ高谷大地は、フォール負けで銀メダル。また、男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎、女子76キロ級の鏡優翔は、ともに決勝進出を決め、最終日に金メダルに挑む。

飛び込みは男子高飛び込みの決勝で、玉井陸斗が銀メダルを獲得。2本目で1度トップに立った玉井だったが、5本目は入水が乱れ3位に後退。しかし、最後の6本目でこの日の自身最高となる99.00点をたたき出し、見事銀メダルを獲得した。日本勢が飛び込みでメダルを獲得するのは初めてで、若干17歳が新たな歴史を刻んだ。

近代五種は男子の決勝が行われ、五輪初出場の佐藤大宗が銀メダルを獲得した。近代五種はフェンシング(エペ)、競泳(200m自由形)、馬術(障害馬術)、ランニングと射撃を合わせたレーザーランで争う競技で、この種目で日本勢がメダルを獲得するのは初めて。

卓球は女子団体の決勝が行われ、日本は東京五輪の雪辱を果たすべく中国と対戦したが、0-3のスレートで敗れ、2大会連続で銀メダル獲得となった。これでロンドンから4大会連続のメダル獲得となったが、大会5連覇となる中国の牙城を崩すことはできなかった。

陸上は男子マラソンが行われ、赤崎暁が自己ベストの2時間7分32秒で日本選手トップの6位入賞を果たした。35キロ地点でメダルの狙える2位集団につけていたが、40キロ地点では5位に後退。しかし、最後まで3位の背中を追い続けた赤崎は、最後は笑顔でゴールテープを切った。大迫傑は13位、小山直城は23位でフィニッシュした。

パリ五輪の新競技ブレイキンは男子が行われ、予選を突破した「Shigekix」(半井重幸)だったが準決勝、3位決定戦で敗れ、惜しくもメダル獲得ならなかった。「Hiro10」(大能寛飛)は予選敗退となった。

ゴルフは女子の最終ラウンドが行われ、山下美夢有は通算6アンダーで4位タイとなり、銅メダルに1打届かず、日本勢2大会連続のメダル獲得はならなかった。笹生優花は、通算17オーバーの54位で大会を終えている。

スポーツクライミングは女子ボルダー&リードの決勝が行われ、五輪初出場の森秋彩は合計135.1点で4位。前半のボルダーで得点が伸びず、後半のリードで巻き返すも、メダルまであと一歩届かなかった。

<8月11日(土)のみどころ>

◆レスリング 男子フリースタイル65キロ級/女子76キロ級 決勝

男子フリースタイル65キロ級の決勝には、五輪初出場の清岡幸大郎が出場。清岡は女子57キロ級で金メダルを獲得した桜井つぐみの父が立ち上げた、高知レスリングクラブの1期生。桜井とは小さい頃から互いに切磋琢磨してきた仲だ。幼なじみに続いて頂点を目指す。

女子76キロ級の決勝には五輪初出場の鏡優翔が出場。ここまで女子は金3個、銅2個を獲得しており、鏡も銀メダル以上が確定しているため、出場選手全員がメダル獲得となる。最後は金メダルで締めくくることが出来るか。

◆自転車トラック 男子ケイリン 準決勝 決勝

男子ケイリンの準々決勝には、中野慎詞と太田海也が出場。太田はメダルが期待されたスプリントでは、準々決勝で相手より先着したものの、反則を取られてしまい敗退。日本発祥のスポーツである「ケイリン」でメダルを獲得し、日本にメダルを持ち帰ることが出来るか。

◆陸上 女子マラソン 決勝

陸上競技全種目のフィナーレを飾るのはマラソン女子。パリの観光名所をまわる華やかなコースだが、五輪史上最難関と言われており、激しいアップダウンに加え、傾斜のある上り坂直後の長い下り坂など、体力と気力を消耗させる厳しいレースとなりそうだ。出場予定だった日本記録保持者の前田穂南が、右大たい骨の疲労骨折によりレース欠場が発表され、日本は2大会連続出場の一山麻緒と、五輪初出場の鈴木優花がレースに挑む。

◆閉会式

17日間にも及ぶ熱戦が繰り広げられたパリ五輪が閉幕する。今大会では32競技329種目が行われ、日本は8月10日(土)の時点で、金18個、銀12個、銅13個の合計43個を獲得し、リオ大会の41個を上回り、海外で開催されたオリンピックでは過去最高のメダル獲得数となった。様々なドラマが生まれたパリ五輪は幕を閉じ、オリンピックのバトンは2028年開催のロサンゼルスに引き継がれる。