元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏が7月27日、YouTubeチャンネル『谷繁ベースボールチャンネル』で公開された動画「【今永×谷繁】快投続いた前半戦…しかし本調子では無かった?」に出演。カブス・今永昇太の「手応えを感じていなかった」発言に驚く一幕があった。

谷繁元信氏

「手応えを感じていなかった」理由とは

オールスターにも選出されるなど、メジャー挑戦1年目から活躍を見せている今永だが、谷繁氏が「手応え、今どうですか? 今まで」と尋ねると、「手応えは、本当に数字ほどまったく感じてなくてですね」と即答。「シーズン序盤の10試合ぐらい、まあわりとそこそこだったんですけど、その理由がリグレーの球場の風がすべて逆風だったんですよ、春先。(打球が)上がったら、まずホームランにならないんです。初めの数試合は、打球が上がっても全部外野フライ」と自己分析する。

さらに、「でも、こっちでは打球速度が95マイル以上はハードヒットって言われるんですけど、ほぼ95マイル以上出てたんです」「アウトにはなっていましたけど。危なかったな、でも、風が良かったなと思いながら過ごしていて」と続け、「でも今の時期は全部ああいう風になってくるんで、メッツの試合でああやって打たれたりとか、その他の試合でもちょっとボロが出てきたなってのは自分の直感なので。なので手応えは全然」と振り返った。

この話を聞いた谷繁氏が「そうなんだ」「でも、三振は結構取ってたじゃんね?」「自分の中ではそこまで手応えを感じてるような感じじゃなかったと」と驚くと、今永は「そうですね」とうなずき、「1年目の、NPBでルーキーが初めの数試合いいみたいな、そんな感覚で投げてました」と、開幕当初の胸中を回想していた。

【編集部MEMO】
横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ などで活躍した谷繁元信氏。2014年シーズンより中日ドラゴンズ選手兼任監督、2016年シーズンは専任監督を務めた。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞6回、最優秀バッテリー賞4回といった受賞歴のほか、27年連続本塁打および捕手としての試合出場のギネス世界記録、通算3021試合出場の日本プロ野球(NPB)記録なども持つ。