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大会15日目となる8月9日。ブレイキン女子のAMI(湯浅亜実)、レスリング男子フリースタイル57キロ級で樋口黎、レスリング女子57キロ級で櫻井つぐみが金メダルを獲得。スポーツクライミングの男子ボルダー&リードでは、安楽宙斗が銀メダルを獲得した。

パリ五輪からの新競技、ブレイキンの女子で、AMI(湯浅亜実)が金メダルを獲得。1ラウンドでは音楽にあわせてピタリと動きを止める「フリーズ」を決め勢いに乗ると、2ラウンドでは足さばきを見せる「フットワーク」で魅了。最終ラウンドでは音楽との融合性「ミュージカリティ」で高得点を挙げた湯浅は、ブレイキン女子の五輪初代女王に輝いた。

スポーツクライミングの男子ボルダー&リードで、17歳の安楽宙斗が五輪初出場で銀メダルを手にした。同種目では日本男子初のメダル獲得となる。得意のボルダーでは69.3点でトップに立ったが、続くリードでは76.1点の全体5位にとどまり、総合145.4点でトップに9.8ポイント差をつけられ、金メダルまであと一歩届かなった。

レスリングは日本勢のメダルラッシュが止まらない。レスリング男子フリースタイル57キロ級の決勝に出場した樋口黎は4-2で競り勝ち、金メダルを獲得。リオで銀メダルを獲得している樋口は、2大会ぶりに出場したパリ五輪で、悲願の金メダルを手にした。最軽量級で日本勢が金メダルを獲得するのは1988年のソウル大会以来、36年ぶりの快挙。

レスリング女子57キロ級でも、櫻井つぐみが金メダルを獲得。東京五輪の川井梨紗子に続き、日本勢2大会連続の金メダルとなった。これで今大会、レスリング日本勢が獲得した金メダルは5個となり、東京五輪に並んだ。

また、レスリング男子フリースタイル74キロ級の高谷大地は、準決勝で世界ランキング1位のアメリカ選手に、レスリング女子62キロ級の元木咲良は、ノルウェーの選手にフォール勝ちし、それぞれ決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。

男子高飛び込みの予選が行われ、2大会連続出場の玉井陸斗が497.15点の全体2位で予選を通過し、準決勝進出を果たした。1本目は67.20点で15位と出遅れたが、その後は安定した演技で徐々に巻き返し、最終の6本目でこの日の自己ベストとなる91.80点をマーク。メダル獲得に向け、好調な滑り出しとなった。

卓球は男子団体の3位決定戦が行われ、日本は地元フランスと対戦。会場全体がアウェイの雰囲気の中、フルマッチに及ぶ大接戦となったが、最後はフランスに競り負け、3大会連続のメダル獲得とはならなかった。

陸上は男子400mリレーの決勝が行われ、日本は5位でフィニッシュ。リオの銀メダル以来、2大会ぶりのメダル獲得とはならなかった。また、男子1600mリレーの予選、日本は中島佑気ジョセフ、川端魁人、佐藤風雅、佐藤拳太郎が出場。日本新記録の2分59秒48をマークして4着。各組の上位3着には入れなかったが、タイムで決勝進出を決めた。日本の決勝進出はアテネ大会以来、20年ぶり。

ゴルフの女子第3ラウンドは、山下美夢有が通算7アンダーで3位タイに浮上。トップとは2打差で最終ラウンドでのメダル獲得を目指す。47位でスタートした笹生優花は通算7オーバーで42位タイ。

アーティスティックスイミングはデュエットのテクニカルルーティンが行われ、比嘉もえ、佐藤友花ペアが出場し、257.3533で6位につけた。トップとは19.4334差があるが、フリールーティンで巻き返しをはかり、メダル獲得を目指す。

<8月10日(土)のみどころ>

◆ブレイキン男子 予選・決勝

Shigekix(半井重幸)と、Hiro10(大能寛飛)が出場する。半井は回転技の「パワームーブ」や、音楽に合わせて様々な体勢で身体を止める「フリーズ」を得意としており、世界選手権で2022年に銀メダル、23年に銅メダルを獲得するなど、今大会も金メダル候補の1人。

大能もダイナミックな回転技の「パワームーブ」と、技と技をつなぐスムーズな動きで高得点をたたき出す。女子では、湯浅亜実が金メダルを獲得しており、男子もメダル獲得が期待される。

◆レスリング 男子フリースタイル74キロ級、女子62キロ級 決勝 ほか

男子フリースタイル74キロ級の決勝に高谷大地が出場。29歳で初出場の高谷は準決勝で第1シードのアメリカ選手と対戦。激しいポイントの取り合いを制し、20-12で決勝進出を決めた。

女子62キロ級の決勝には元木咲良が出場する。準々決勝では残り2分で2-7と追い込まれたが、「一度もやったことがない」という大技の反り投げを決め、そのままフォール勝ち。大逆転劇を勢いに金メダルを目指す。

また、この日から行われる、男子フリースタイル65キロ級には清岡幸大郎、女子76キロ級には鏡優翔が出場する。

◆ゴルフ、卓球、マラソン

ゴルフは女子最終ラウンドが行われ、メダルが確定する。山下美夢有はここまで通算7アンダーで3位タイ。トップとは2打差に迫っており、メダルに手の届く位置にいる。男子では松山英樹が日本男子初の銅メダルを獲得しており、女子でも2大会連続のメダル獲得を目指す。

卓球の女子団体決勝は2大会連続で日本と中国が対戦する。日本はここまで3大会連続でメダルを獲得しているが、金メダルはまだ手にしていない。大会5連覇中の中国相手に、東京五輪の雪辱を果たし、頂点に輝くことができるか。

マラソン男子には初出場の小山直城、赤崎暁とともに、2大会連続出場となる大迫傑が登場。起伏の激しいパリのコースを攻略し、日本勢のメダル獲得となるか注目したい。

◆飛び込み、アーティスティックスイミング、ウエイトリフティング

飛び込みは男子高飛び込みの準決勝・決勝が行われる。2大会連続出場の玉井陸斗は予選を全体2位で通過、東京五輪で立てなかった表彰台を目指す。

アーティスティックスイミングのデュエット フリールーティンには比嘉もえ、佐藤友花ペアが出場。現在トップと19.4334差で6位につけており、フリールーティンでメダル獲得を目指す。

また、ウエイトリフティング男子102キロ超級に村上英士朗が出場。世界一の力持ちを決める男子最重量級で、日本勢がメダル獲得なるかに注目したい。