民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」が、開催中の『パリ2024オリンピック™』でTVer単独では初となる、ほぼ全競技の無料配信を行っている。

大会14日目となる8月8日。レスリングの女子53キロ級の決勝が行われ、藤波朱理がエクアドルのジェペス・グスマンを10-0のテクニカルスペリオリティで破り、五輪初出場で金メダルを獲得した。同階級では東京五輪の向田真優に続き、日本勢の2連覇となった。決勝でも圧倒的な強さを見せた藤波は、中学2年生から続く公式戦の連勝記録を「137」まで伸ばし、今大会のレスリング女子で最初の金メダル獲得となった。

その他、男子フリースタイル57キロ級の樋口黎、女子57キロ級の櫻井つぐみが、ともに決勝進出で銀メダル以上が確定。男子フリースタイル86キロ級の石黒隼士は準々決勝で敗れ、敗者復活戦に回ることができず、そのまま敗退となった。

セーリングは混合470級のメダルレースが行われ、ここまで3位につけていた岡田奎樹と吉岡美帆のペアが、最終レースで順位をあげ、銀メダルを獲得した。セーリングで日本勢がメダルを獲得するのは、男子470級で関一人と轟賢二郎ペアが銅メダルを獲得したアテネ大会以来、20年ぶりの快挙となった。

卓球は女子団体の準決勝が行われ、日本がドイツを3-1で下し、決勝進出を決めた。第1試合は早田ひなと平野美宇のペアが3-1で先勝。続く、第2試合のシングルスで張本美和が敗れるも、第3試合の平野がストレート勝ちで王手をかける。そして、第4試合に再び登場した張本は3-0のストレートで勝利し、決勝進出を決めた。これで銀メダル以上を確定させた日本は、決勝では五輪4連覇中の絶対王者中国と対戦する。

陸上の男子400mリレーの予選に、日本はサニブラウン アブデルハキーム、柳田大輝、桐生祥秀、上山紘輝のメンバーで出場。日本は38秒06のタイムで1組の4着となり、各組の3着以内には入れなかったが、4着以下の全体タイムでトップとなったため、決勝進出となった。

男子110mハードルは、日本人で初めて決勝に進んだ村竹ラシッドが健闘。13秒21で5位に入った。また、女子100mハードルは敗者復活ラウンドが行われ、五輪初出場の田中佑美が12秒89で3組の2着に入り、準決勝進出を決めた。すでに準決勝進出を決めている福部真子とともに、決勝進出を目指す。

女子1500mの準決勝に挑んだ田中希実は、序盤からハイペースな展開の中、食らいついてレースを進めるも、最後は失速してしまい、3分59秒70で2組の11着となり、2大会連続の決勝進出とはならなかった。

スポーツクライミングの女子ボルダー&リード準決勝、この日はリードラウンドが行われ、ボルダーラウンドで出遅れた初出場の森秋彩がトップに並ぶポイントを上げ、4位で決勝に進んだ。一方、東京大会銀メダリストの野中生萌はポイントを伸ばせず、9位で決勝に進めなかった。

<8月9日(金)のみどころ>

◆ブレイキン 女子 予選・決勝

パリ五輪から新たに加わったブレイキンは、DJの音楽に合わせて即興でパフォーマンスを行い、1対1で対戦する。「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つの基準に基づいて採点が行われ、勝敗が決まる。

16人が予選で戦い、上位8人が決勝トーナメントに進む。女子は日本から世界選手権で過去2回金メダルを獲得している湯浅亜実(AMI)、競技歴はおよそ20年に及び、41歳ながら五輪初出場を決めた福島あゆみ(AYUMI)が出場する。

◆スポーツクライミング 男子ボルダー&リード 決勝

男子ボルダー&リードの決勝には、準決勝を総合1位で突破した安楽宙斗が出場。準決勝のボルダーラウンドでは、69.0点で2位に14.6点差をつけた安楽だが、リードラウンドでは安楽が68.0点、2位のトビー・ロバーツ(イギリス)と3位のアダム・オンドラ(チェコ)がともに68.1点とし、大きな得点差が生まれなかった。得意のボルダーでどれだけ点を伸ばせるかが、メダル獲得のカギとなる。

◆卓球 男子団体 3位決定戦

準決勝ではスウェーデンを相手に3時間半にも及ぶ死闘の末、2-3で惜敗した日本。3位決定戦では、メダル獲得をかけてフランスと対戦する。リオの銀、東京の銅に続く、3大会連続の表彰台を目指す。

◆飛び込み 男子高飛び込み 予選

高飛び込みは10mの台から着水までの一瞬の間に、様々な演技を披露する競技。予選は6回演技を行い、合計ポイントで決勝進出が決まる。男子高飛び込み予選には、東京五輪に続き、2大会連続出場の玉井陸斗が登場。1m60㎝と小柄ながらジャンプ力を生かした高さのある演技で高得点を狙う。東京では初出場ながら7位入賞を果たした玉井、今大会ではメダル獲得を目指す。

◆レスリング 男子フリースタイル57キロ級/女子57キロ級 決勝

男子フリースタイル57キロ級の決勝には樋口黎が出場。リオで銀メダルを獲得している樋口は、2大会ぶりのメダル獲得を目指す。また、女子57キロ級に櫻井つぐみが出場。準決勝ではリオ五輪の女子53キロ級で、吉田沙保里の4連覇を阻止したヘレン・マロウリス(アメリカ)を10-4で破り、決勝進出を決めた。東京五輪金メダルの川井梨紗子に続き、日本勢2大会連続金メダルまであと1勝だ。

◆ゴルフ、アーティスティックスイミング、自転車トラック

ゴルフは女子の第3ラウンド。首位と5打差で6位タイの山下美夢有がメダル獲得を狙う。アーティスティックスイミングは比嘉もえ、佐藤友花がデュエットに出場する。また、自転車トラックの女子マディソンには内野艶和、垣田真穂ペア出場。女子マディソンは、2人1組で自由に交代しながら長距離30kmを走るレース。日本初のメダル獲得を目指す。